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東京電力、サンドバッグ状態のワケ。

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 東京電力がこの4月から企業向けの電力料金を17%アップしようとしている問題で、顧客への告知の不手際などもあり、ボコボコ状態。

 ボコボコの背景、理由はさまざまあれど、、、、、

 たとえば、携帯電話料金について、docomoが、来月から料金を17%アップしたいと発表したら、docomoユーザーはどんな行動をとるでしょうか?

 docomoのヘビーユーザーの中には「それでもdocomoが好き!」とニッコリ笑って受け入れる方もいるでしょう。

 しかし、多くのユーザーは、ブーブーいいながらも、いずれ「あっそう」といって、auにするか?、softbankにするか?、具体的な乗り換え、切り換えの検討をしはじめるに違いありません。

 最終的には、docomoの施策はシカトされ、つまり、クレームはやがておさまり、静かに顧客の流出が進んでいくでしょう。
(あくまで、たとえですから・・・)

「独占」

 他に選択肢がない環境に置かれたとき、私たち顧客の不満や怒りは、解消の手段がありません。

 東電ボコボコ状態は、東電がかわいそうというよりも、不満や怒りがおさまらず、その矛先を東電にいつまでも向けざるを得ない顧客の不幸なのではないでしょうか。・・・いつまで経っても気分がすっきりしないのです。

 生理的に大嫌いになっているのに、一緒に暮らさなければいけない状況は、お互いにとっても不幸。

 独占に近いものは、電力だけにとどまりません。

 代表的なものは、行政サービス。

 国や地方の行政への「これをしろ?あれをしろ?」という要求はほどほどにして、行政サービスをできるだけ民営化させて競争しあう複数の企業のサービスを顧客が自由に選択できるようにしたほうが、利用する私たちにとっては、ストレスがなさそうです。

 行政サービスは、誰がみても「弱者」を救済するためだけに限定する。

 利用者に「選択肢がある」ということは「自由がある」ということ。

 就職先選びも、結婚相手選びも、買い物も、政権選択も、選択肢があることは、私たちの気持ちを解放してくれます。

 なお、懸命に頑張って働いてらっしゃる東電の社員の方々のお気持ち、お察しいたします。

《中村 宏》
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中村 宏

中村 宏

株式会社 ワーク・ワークス 代表取締役社長 山口県生まれ。大阪市立大学経済学部卒業後、 株式会社ベネッセコーポレーションに勤務。2003年にファイナンシャルプランナーとして独立し、 FPオフィス ワーク・ワークス を設立。「お客様の『お金の心配』を解消し、自信と希望にかえる!」をモットーに、個人相談、セミナー講師、雑誌取材、執筆・寄稿等を行っています。 個人相談件数は1,000件超。 無料のメールマガジン『生活マネー ミニ講座』(平日毎日)配信中。 登録はこちら → http://www.mag2.com/m/0000113875.html ・ファイナンシャル・プランナー(CFP(R)) ・住宅ローンアドバイザー 寄稿者にメッセージを送る

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