先週、厚生労働省が「完全生命表」を公表しました。

 これは、5年に一回実施される国勢調査に基づくもので、今回の完全生命表は、2010年の調査。

「完全」という言葉がついているのは、毎年1回公表される「簡易生命表」と区別するため。

「完全生命表」は、いわば、生命表の確定版なのです。

 これによると、2010年の男性の平均寿命は79.55歳、女性のそれは86.3歳です。

「平均寿命」とは、生まれたばかりの0歳児の「平均余命」のこと。
「0歳児が平均してあと何年生きるか?」を数字にしたものです。

 この年齢をみると、まさに「長生き」は「リスク」なんだと、ひしひし感じます。
 生きるにはお金がかかる。これだと死ぬまでにいったいいくらのお金が要るかわからない。

 とはいえ「平均寿命」で自分の余生を測るのは、まだ、甘いのです。

 今年40歳になる男性が、79.55歳(平均寿命)-40歳(今年の年齢)=39.55年が、残りの人生だと思ったら、間違いです。

 40歳まで生きた人は、もっと長生きをします。
 40歳の人の平均余命は、40.73年・・・つまり、80.73歳まで生きるのです。
 平均寿命の79.55歳よりも1年以上、長生きをします。

 同じように、50歳は、81.42歳まで。
 60歳は、82.75歳まで。
 70歳は、84.96歳まで。
 80歳は、90.42歳まで。

 女性でみてみましょう。
 40歳の人は、87.08歳まで生きる。
 平均寿命の86.3歳よりも、やっぱり長生き。

 50歳は、87.52歳まで。
 60歳は、88.28歳。
 70歳は、89.43歳。
 80歳は、91.46歳

 80歳まで生きると、男女の余生がだいたい同じくらい10年~11年になるんですね。

 平均寿命や平均余命からみると、やはり、60歳定年や65歳公的年金支給開始というのは、若すぎるのかもしれません。

 個人も社会も、90歳くらいをゴールに設定し、そこから逆算して人生を考えるクセをつけたほうがいいのかもしれません。

「90歳の40年前の50歳のとき、自分は何をして過ごすか?」・・という発想。