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「いつかは必ず来るその日」 両親の介護や葬式にかかる費用

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  ブレイクタイム 「いつかは必ず来るその日」

  日本では、「お金」の話や「死」の話をすることを、どこか避けてしまいがちなところがありますが、経済的にも肉体的にも深刻な問題です。

  《まだ先の問題?》

  若い方は、両親の介護と聞いても、まだピンと来ないかもしれません。日本では、親の介護やお葬式の話をすることに対して「縁起が悪い」とか「その時に考えればよい」とか、あまり考えたくないのでしょうか、逃げ腰の方が多いように思います。

  もし今、両親が介護状態になったら、どうなるのでしょうか。もちろん、ほったらかしには出来ません。家で介護するか、施設に預けるか、この2つの選択肢しかありません。家で介護しようと思えば、人手が掛かります。ホームヘルパーのサービスを利用したとしても、多くの時間を介護に費やさなければなりません。

  施設に預ける場合はどうでしょう。現実的には、なかなか費用面や条件面など思うような良質な受け入れ施設が見つからないのが、多くの方々の悩みの種です。私の友人の中にも、両親の介護のために転職した人や、奥さんが仕事を止めざるを得なくなった人など、少なくありません。

  《介護の期間は長い》

  介護の特徴は、費用がかかることだけではありません。もうひとつ、期間が長いことが挙げられます。生命保険文化センターの調べでは、介護期間の平均は、46ケ月(3年10ケ月)にもなり、その期間は年々伸びて行く傾向にあります。特に老人介護の場合は、病気と違い、ほぼ治るということは期待出来ません。一度、介護状態になった場合は亡くなるまで、ずっとその状態にあるわけです。

  運よく、サービスの行き届いた質の高い施設に入所できたとしても、介護する私たちに、かなり大きな経済負担が圧し掛かかってきます。

  《お葬式費用も高い》

  長い介護が終わると、次に来るのが「お葬式」です。最近は一昔前のような、自宅での葬儀は見かけなくなりました。公共の斎場や葬儀業者が運営する葬儀式場などのお葬式が増えてきたからす。その分、かかる費用は自宅に比べて増えてきています。それから、当然のことながら、人が亡くなったときにかかる費用は葬儀費用だけではありません。大きいところでは、墓地の購入から墓石の費用までかかってきます。

  人が亡くなった場合にかかる費用は、お墓を持っていない場合、平均500万円以上もの費用がかかっているのが、今の日本の現状です。それ以外にも、仏壇・法要・法事の費用なども後々必要になってきます。

  結婚や出産、そして子供の教育費、家や車や保険など人生の長い「ライフプラン」において様々なイベント費用や予期せぬ出費がかかってまいります。しっかりと自身の現状を把握した上で、現在地点から人生のゴール地点まで、ライフプラン・ファイナンシャルプランを、きちんと組んでおきましょう。

  そして自分と家族の人生目標(ビジョン・ボード)を明確にして、足らない部分または必要なお金を、賢く安全に「資産運用」で守り、増やしていきましょう。

《桐山 一人》
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桐山 一人

桐山 一人

株式会社ノマド・グローバル 代表取締役 健康で活き活きと過ごす人生、世界を視野に入れたグローバル・ライフ「ノマド・ライフ」を提唱し、若年層を中心に多くの人々の共感と支持を得る。「若い人こそ、お金の無い人こそ、海外に目を向けた資産形成を検討すべし」と若年層を中心の資産運用のコンサルティングを得意とする。 年間のうち100日以上を海外で過ごす自他ともに認める「Nomad」自由人である。ファイナンシャルプランナー・中小企業診断士・ロングステイアドバイザーの資格を持つ。 寄稿者にメッセージを送る

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