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死亡後に返済すればOKのリフォーム融資。

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私事で申し訳ありませんが、先般、中国地方に住む親と電話で話したところ、昨年家のシロアリ退治をしてくれた業者が今度は床下のリフォームが必要だというので、お願いしようと思う・・・・床下の写真も見せてもらった・・・とのこと。

 おや?と思い、いったん電話を切り、消費相談センターに電話をかけ、親から聞いたコトの経緯を具体的に説明すると・・・・なんでも、リフォーム被害の典型的なパターンなんだとか・・・・「2年くらい前にはかなり相談がありました。いまは下火になっていますけどねぇ~」

 被害と断定はできないものの、大慌てで対処。

 長年親と離れて暮らしていると、年齢を重ねた現在の親が、記憶の中の親とまったく変わっていることにびっくりです。「そんな人じゃなかったじゃない!」って感じ。年に1、2度の帰省では気がつきませんね。

 さて・・・・

 自宅を担保にしてお金を借りて、生前に利息の支払いをして、死後に元金を一括で返済する仕組みを「リバース・モーゲージ」といいますが、この場合、ふつう使い道は自由。

 今日、ご紹介するのは、使い道が「リフォーム」に限定されたものです。
 しかも、耐震・バリアフリーを含んだリフォームであること。

 何十年も前に家を建てた方は、年齢を重ねてくると、これからもずっと住む家を、年齢にあった優しい空間に作り替えたいと思うはず。特に、水回りなどが傷んで改装が必要なら、ついでにバリアフリーに、地震に強い構造に・・・

 住宅金融支援機構が、60歳以上の人のためのリフォーム融資を行っています。

「高齢者向け返済特例制度」

 融資限度額は1,000万円で、毎月の返済は利息のみです。
 元金の返済は、死亡したときの一括返済。そのため、生前にローンの返済で生活がキツキツになることはありません。

 公的年金のみしか収入のない方でも申し込むことができます。

 財団法人 高齢者住宅財団が連帯保証をしてくれます。

 もう少し詳しくみてみましょう。

 融資限度額1,000万円といっても、年収要件がありますね。
 年収が400万円未満の場合、年間返済額が30%以下。
 年収400以上の場合は35%以下です。

 60歳以上の配偶者がいるのなら、連帯債務者にして収入合算をすればいい。
 そうすると、借りられる金額が大きくなります。また、先に夫が亡くなって、次に妻が亡くなるような場合、元金の一括返済は妻の死亡後になります。

 返済義務があるのは、亡くなった方の相続人ですが、家を処分して一括返済することもできます。

 また、融資額は自宅の担保評価の影響も受けます。

 用途は、リフォームといっても、耐震工事やバリアフリー工事が含まれてなければダメ。

 適用金利は、全期間固定金利。
 ちなみに9月3日~の金利は、
 耐震改修・補修工事をする場合は、2.05%
 耐震工事がなく、バリアフリー工事の場合は、2.25% です。

 その他には・・・・・

 担保物件の評価をするための費用は借りる人の負担。
 保証料は融資額の1.5%相当額。
 融資手数料は融資額の3.5%相当額(ただし上限36,750円)。

《中村 宏》
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中村 宏

中村 宏

株式会社 ワーク・ワークス 代表取締役社長 山口県生まれ。大阪市立大学経済学部卒業後、 株式会社ベネッセコーポレーションに勤務。2003年にファイナンシャルプランナーとして独立し、 FPオフィス ワーク・ワークス を設立。「お客様の『お金の心配』を解消し、自信と希望にかえる!」をモットーに、個人相談、セミナー講師、雑誌取材、執筆・寄稿等を行っています。 個人相談件数は1,000件超。 無料のメールマガジン『生活マネー ミニ講座』(平日毎日)配信中。 登録はこちら → http://www.mag2.com/m/0000113875.html ・ファイナンシャル・プランナー(CFP(R)) ・住宅ローンアドバイザー 寄稿者にメッセージを送る

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