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「少額投資非課税制度」(日本版ISA)とは?

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 2014年から3年間限定で、「少額投資非課税制度」(日本版ISA)が導入される予定です。

 日本版ISAというのは、英国の個人貯蓄口座(Individual Savings Account)が制度のベースになっているから。

 投資信託や上場株式等による所得に対する課税は、現在の10%から2014年には20%になる予定です。

 これに合わせて導入しようというのですが、たった3年間でいかにも中途半端。

 業界では3年間限定だと「システム投資がペイしない」という声もあるほど。

 仕組みの概要は、最大300万円(1年あたり100万円×3年)までの投資から得られる値上がり益や配当・分配金が最長10年年間非課税になるというもの。

 私などは、ずっと昔から株式を保有し、毎年配当金を受け取っていますが、これは対象になりません。
 いったん売却して、3年内に再度購入しないとダメ。しかも1年で100万円が上限なので、1単元で100万円を超える銘柄などは使い勝手が悪い。

◆非課税対象
 上場株式、株式投信等の配当所得、譲渡所得

 ※金融庁は、公社債も追加して欲しいと来年度の税制改正に要望するようです。

◆非課税投資額

 新規の投資額で1年で100万円が上限
 未使用枠を翌年に繰り越すことはできません。

 つまり、2014年に50万円使ったから、翌年は150万円の枠になるわけではありません。

◆非課税投資総額

 1年で100万円×3年(2014~2016年)=300万円(最大)

◆保有期間

 最長10年で、その間に換金は自由です。
 ただし、売却したからといってその枠を再利用することはできません。

◆口座開設数

 特別な口座を開設することになります。
 年間1人1口座。・・・1口座で最大投資額100万円までということです。

 証券税制がますます複雑になる~~。

 ただ、複雑ゆえに、ちゃんと知識を身につければ、細かく賢い立ち回りができるようになります。

《中村 宏》
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中村 宏

中村 宏

株式会社 ワーク・ワークス 代表取締役社長 山口県生まれ。大阪市立大学経済学部卒業後、 株式会社ベネッセコーポレーションに勤務。2003年にファイナンシャルプランナーとして独立し、 FPオフィス ワーク・ワークス を設立。「お客様の『お金の心配』を解消し、自信と希望にかえる!」をモットーに、個人相談、セミナー講師、雑誌取材、執筆・寄稿等を行っています。 個人相談件数は1,000件超。 無料のメールマガジン『生活マネー ミニ講座』(平日毎日)配信中。 登録はこちら → http://www.mag2.com/m/0000113875.html ・ファイナンシャル・プランナー(CFP(R)) ・住宅ローンアドバイザー 寄稿者にメッセージを送る

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