日銀とFRBの金融緩和の違い»マネーの達人

日銀とFRBの金融緩和の違い

  今回の米国の金融緩和(QE3)策の特長は、雇用が回復するまで市場に資金を供給し続ける点にあります。具体的には、銀行から住宅ローン債権を買い取ります。国債より住宅ローン債権を購入している点がポイントです。その結果、銀行は消費者に更に住宅ローンを販売することが可能になり、消費者の住宅購入を通じて景気が刺激されます。住宅関連の雇用の増大が期待できます。

   このように、米国の金融緩和政策には明確な目標があります。ところが、日本の場合、9月に日銀が金融緩和を行いましたが、明確な目標があったとは思えません。実際、市場の資金量はほとんど増えていません。日本の場合、銀行は日銀に国債を売ったのですが。そのお金は、日銀の当座預金に預けられています。

  融資先がないため、だいぶついたお金を遊ばせておくわけにはいけないからです(日銀の当座預金には利息が付きます)。 つまり、資金が日銀→銀行→日銀と循環しているだけです。したがって、為替も米ドルに対して、円高のままです。

  この状況は当分続くでしょう。

この記事を書いた人

新美 昌也 新美 昌也»筆者の記事一覧 http://www.fp-trc.com

T&Rコンサルティング有限会社 代表 CFP資格保有
「誰でも気軽にお金について公正中立の立場でアドバイスを受けることのできる場を設ける。ファイナンシャルプランニングを普及し国民の幸福に寄与する。」という企業理念の下、法人顧問、個人のファイナンシャルプランニング、労働組合でもライフプラン講師、銀行でのFP相談、 保護者向け進学マネー講座、401K講師、執筆など多方面で活躍している。著書執筆多数。趣味は、読書、音楽鑑賞、海外旅行、ゴルフ、焼酎、株式投資。
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