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離婚と景気の関係

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  昨日は「いい夫婦の日」でしたが,離婚訴訟の期日に出席してきました。離婚の相談は非常に多く,不貞行為の慰謝料請求などの相談も含めれば,うちの事務所では年間100件前後のご相談があります。今年は,もう少しで100件に到達しそうです。電話での問い合わせだけの方も含めれば,もっと多数になります。

  うちの事務所だけでも,これだけの数あるわけですから,世の中には,離婚問題でお悩みの方は大勢いらっしゃるということです。
   ↓
厚生労働省の統計データ
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/rikon10/01.html

  離婚件数は,平成2年以降増加しつづけ,平成14年をピークに減少傾向ですがそれでも昭和のころに比べれば激増しています。というデータをインターネットで探していたら,興味深いデータ分析を見つけました。

  離婚件数は,景気動向の先行系列となるというものです。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2780.html

  すなわち,離婚件数が増加すると,少し遅れて,景気が悪化する。離婚件数が減少すると,少し遅れて,景気が回復する。というものです。「金の切れ目が縁の切れ目」という言葉があります。借金と離婚が一緒に問題になったり,経済的な問題で夫婦関係が悪化するケースはあります。

  とすると,まず景気が悪化し,それで離婚が増える,という順序になりそうですが,逆なんですね。しかし,「ウチのダンナはそろそろ落ち目になるはずだから,今のうちに離婚したい」みたいな,景気を予知したような相談を受けたことは,記憶にありません。

  上記のデータ分析をされた方は,この仮説を示されていますが,ちょっとピンときません。離婚することで家庭がバラバラになり,1人で生きていかなければならないとなると,結果として,消費が落ち込むんでしょうかね。

  ともあれ,「いい夫婦」で,経済も活性化させましょう。

《楾 大樹》
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楾 大樹

楾 大樹

「ひろしま市民法律事務所」 所長 弁護士・税理士・ファイナンシャルプランナー 平成16年弁護士登録。相続,離婚,債務整理,不動産問題,損害賠償,企業法務など,法律問題全般を扱う。特に相続案件では,弁護士・税理士両面からのアドバイスを行う。FP資格を持つ,数少ない弁護士。 寄稿者にメッセージを送る

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