大和証券のグループ会社、大和ネクスト銀行が、今年5月13日のサービス開始から半年あまりで預金口座数35万口座、預金残高1兆円を突破しています。
 ネット銀行では他に、ソニー銀行、SBIネット銀行、楽天銀行、ジャパンネット銀行、じぶん銀行などがありますが、1兆円突破では最短です。

 サービス開始のわずか約1ヶ月半後の6月末時点で預金残高が4,000億円を上回っているところみると、グループ関連会社の多額の預金なども含まれているように思えますが、なんといっても魅力的なのは、他行と比較した商品力でしょう。

 円普通預金金利:0.12%

 円定期預金金利:0.4%(1ヶ月~5年まで、10万円~)

 双方ともに、図抜けて高い。

 気になる手数料をみてみると、他の金融機関の他人名義口座への振り込みは、月3回まで無料。4回目からは1回につき210円です。

 昨今、水道光熱費などは銀行口座からの引き落としやカード決済が主流。
 個人が銀行振り込みをするのは、家賃と駐車場くらいです。

 月3回まで無料は、そのあたりの実情をくみとっているのでしょうね。

 大和証券グループとしては、銀行業で新規の顧客のお金を取り込み、そのお金を証券業の資産運用につなげようとしているのでしょう。また、証券業のお客さんのお金をグループ外の銀行口座に逃がさずに囲い込もうという戦略も見受けられます。

 そのために、銀行と証券会社のオンライントレードをスムーズにつなげたり、連携サービスを拡充していたりと、さまざまな新しい工夫があります。

 しかし、リスクのあるマーケットは世界的に沈滞ムード。
 国内株価に上昇の兆しは見られず、投資信託も一時の賑わいがいまではすっかり影を潜め、何を買ったらいいかわからない、何を買ってもダメなような状況。

 リスクマネーが安全な預金に逃げ込んでいます。

 また、他方では、安全性を求めるお金が、少しでも有利な預金を探してさまよっています。

 そんなことから、大和ネクスト銀行の高金利預金にお金が集中。

 お金が預金にとどまる限り、銀行は、顧客に約束した0.4%金利(定期預金)を堅持しないといけません。

 預かったお金を少なくとも0.4%以上の利回りで、みずから運用していかないと逆ザヤが生じます。