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将来の円安リスクについて考えてみよう

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  本当の円安が来る前に、外貨運用によるリスク分散が大切です。

  今月は出張が多く、西へ東へ北へ南へ飛び回っております。香港にいる間はほぼ連日、個別面談アポイントが入っているため、今月はあまりブログを更新する時間がありません。昼夜かまわず働いているので、ブログ上で誤字脱字が発生することもありますが、暖かく見守って頂ければ幸いです。

  最近、お客様から良く聞かれる質問は「いま円安が進んでいるが、それでも海外投資をするメリットがあるのでしょうか?」と聞かれますが、私の答えは一貫して「円安傾向の今だからこそ、リスク分散としての海外投資の重要性が増していくことになります。」ということです。

  日本国内の著名な女性学者が「1ドル50円の時代がやってくる」と言っていましたが、前回の円高局面で、円高もせいぜい70円台後半までということが証明された形になりました。一方、円安については、1985年のプラザ合意以降、おおむね1ドル75円から160円の間で取引されていたことを考えると、今後、更なる円安リスクが発生することになります。

  例えば、1ドル90円のときにドルに両替して、その後、円高になったとしてもせいぜい75円まで、為替差損リスクは最大でもマイナス20%程度です。ところが、円預金を1ドル160円の円安になるまで放置した場合、最大でマイナス80%程度の為替差損リスクが発生することになります。つまり、1ドル90円は歴史的に見てもまだ円高圏内なので、円をいま外貨に換えておくよりも、円をそのまま持ち続けるリスクの方が大きいということになります。

  どんなに円安になっても、円預金の残高が減らなければそれで良いという方もいるかもしれませんが、仮に1ドル160円になってしまったら、日用品やガソリンの価格が上昇するなど、日常生活に大きな影響が出てくることになります。

  本当の円安が来る前に、手持ちの円預金を外貨に換えて運用したいと考えられる方が増えています。いまの資産が円預金に傾いてしまっている方は、将来のリスク分散のために、早めの準備が大切です。

《木津 英隆》
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木津 英隆

木津 英隆

謙信アセットコンサルティング(香港)代表取締役CEO 1974年3月9日生まれ、長崎県出身、1996年青山学院大学法学部卒。ロイター通信(香港)、米系格付け会社S&Pを経て、2009年より現職。所属IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)のGRANDTAG社はアジア各国に600名の資産運用コンサルタント、25,000名の顧客を擁する香港系大手IFAの一角。お客様のライフプランに沿って、元本確保を最優先とし、オフショア投資商品、個人年金プラン、貯蓄型生命保険、相続対策商品などをご提案。また、香港の優れた金融サービス、投資優遇税制、年代別資産運用方法などについて、初心者にも分かりやすい小口投資家向け「海外で作る自分年金セミナー」を各地で開催。皆様に信頼して頂ける資産運用コンサルタントとなることを目指して積極活動中です! 寄稿者にメッセージを送る

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