2012年11月14日の衆議院解散からのTOPIXは45%上昇(2013年3月19日終値)、ドル円は12年9月27日の高値77.58円から95.45円へと19%の下落と、円安株高が顕著です。これはご承知の通り、アベノミクスの3本の矢の1本である「低金利による円安誘導」が奏功したのにはじまり、最近になって米国景気の回復基調が鮮明になってきたことによるものです。

  このような状況の中、お客様と意見交換をさせていただくと、つい数か月前までは投資に対して消極的であったのが、積極的になって質問内容も前向きなものが目立つようになっていることを感じます。

  一方で、未だ、リーマンショックの時に被った多額の損失という苦い経験を払拭しきれず、「あの時は誰も、あのような事態が起こるとは思っていなかった」「リスクは絶対にとりたくない」と頑なに拒否反応を見せている方もいらっしゃいます。

  相場は何が起こるか、どのようなイベントがきっかけで反転するか、最終的にはおこってみないとわかりません。

  ですが、確実に言えるのは、リスクを恐れて投資をしない限り皆さんの資産は、上にも下にも動かないということです。本来であれば、得られるべき収益の機会をみすみす逃してしまう。債券であれば金利収入、株式であれば配当収入、分配型投資信託であれば分配金を一切手にすることができないということになります。

  マイホーム資金のために、子どもの教育資金のために、そして老後資金のために、運用するつもりだったのに、リスクを恐れて行動に移さないばかりに、教育資金・住宅資金そして老後資金を用意し損なってしまった。これこそまさに100%のリスクを自ら好んで選択したことに他なりません。

  投資をするということは「博打をする」ということではありません。

  おひとりおひとりのファイナンシャルゴールを設定し、リスク許容度を見極めたうえで、相場環境にあった分散投資をするということです。相場が勢いづいて一方向にアクセルを踏んでいる局面では、誰もがデイトレーダーになって目先の上げ下げに一喜一優しがちです。そのような時ほど、何のためにどれだけの期間で、どのくらいのリスクを負って、お金をためようとしているのか、という当初の目的を確認することが大切になります。