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20%上昇した、だから?こんな時こそ「投資の目的」を再確認

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  最近の金融相場で、勢いがついて上昇している金融商品、目立ちます。投資を控えるリスク要因がそれほど目立たないこと、世界の中央銀行がこぞって金融緩和にあり「お金」があまっていること、そして世界のマネー、金融の牽引役である米国景気が持ち直していること、など理由があります。

  ですが、この勢いに若干疑問符をつけ、「すでに20%上昇したから、今更」という声をよく耳にします。

  そんなお客様には、「20%上昇したから、次が下がるというその根拠は何でしょうか?」とお尋ねします。時間軸のとりかたで、いくらでも上昇率はかわります。例えば2008年のリーマン・ショックからの時間軸でとった場合はどうでしょうか?まだ回復していないものもあります。ボトムから20%上昇したら、次は下がるというのは主観的な捉え方であって、裏付けはありません。

  このような相場が大きく動くときは、個人投資家の皆さんはどうしても「デイトレーダー」になりがちです。日々の値動きに神経質になってしまう。本来の目的を忘れてしまいます。もともと投資は、「余裕資金(当面使い道のないお金)を長期で運用する」というつもりではじめた方であっても、目先の値動きにココロを奪われ、「もっと手っ取り早く儲かる商品はないものか」とか「上がったから利益確定しなくては」などと、回転を急いでしまう

  これでは機関投資家の思うツボです。相場が加熱している時ほど、冷静に当初の目的を確認しましょう

《柴沼 直美》
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柴沼 直美

柴沼 直美

キャリプリ&マネー代表 生命保険会社での営業職の後渡米。MBA修得後帰国し、外資系証券会社および投資顧問会社にてアナリスト、ファンドマネジャーとして勤務。出産・育児を機に独立。機関投資家としての「お金」に対する姿勢で、個人投資家としても適応できることをセミナー、講座を通じて紹介。キャリア・アドバイザーとしての立場から、若年層、中堅層、シニア層の各ライフステージにおける資産運用方法の個別相談業務も実施。その他FP資格取得講座、マネーセミナー講師としても活動中。 <保有資格>:CFP®、日本証券アナリスト協会検定会員、社会保険労務士、MBA(ファイナンス)、DCアドバイザー、CDA(キャリア・ディベロプメント・アドバイザー)、第1種証券外務員 寄稿者にメッセージを送る

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