確定拠出年金(401K)の取り扱いをしている金融機関の方が言ってました。

  「ここ数ヶ月、コールセンターの電話にかかってくる数がかなり増えてます。・・・自分のユーザーIDやパスワードを知りたいと言ってくる人が多いんです」

  確定拠出年金(企業型)は、会社が出す掛金を自分(社員)が運用して、自分の退職金を自分で作る仕組み。運用方法も自己責任。どの商品をいくら買うかは本人の判断に委ねられており、いろんな手続きも自分でやらなければなりません。

  冒頭の話は、アベノミクス効果から相場環境がよくなり、周囲がバタバタしてきたので、これまでほったらかしにしていた自分の運用財産がどうなっているか、まずは確認したいと思う方がたくさん出てきたということでしょう。

  確認しようにも、WebにログインするときのIDとパスワードがわからない~。

  確定拠出年金を導入している企業が、「加入者拠出」もできるようにする例も増えてきているようです。昨年から、法律でできるようになったのです。「加入者拠出」とは、会社の掛金に合わせ、自分のお金も給与天引きで確定拠出年金の口座に入れて運用できるというもの。この仕組みができた会社にお勤めの方は、できるだけ活用したほうがいいと思いますね。

  活用するかしないかは本人次第。いくら拠出するのかも制約はあるものの自分で選べる。途中で金額を変えたり、中止したり、復活することもできます。最大のメリットは、税制優遇。給与天引きで掛金を支払うと、その分給与が少なくなって、税金と社会保険料が少なくなります(ただし、厚生年金保険料も少なくなって将来の公的年金額に影響があります)。運用中の利息や運用益は非課税です。

  さらに、受け取るときにも税優遇があります。

  最大の注意点は、原則として60歳まで引き出せないこと。自分のお金とはいえ、60歳までは自由に使うことができないのです。だからこそ、大きな優遇が設けられているのです。

  すでに老後の準備を目的として、せっせと財産形成をしているのでしたら、それがたとえ預金であったとしても、確定拠出年金の口座で運用したほうが有利でしょう。