株式投資の初心者の基本的スタンス 注意すべき4つのポイント

  2012年11月14日の野田内閣の衆議院解散以来、株式相場は上昇気流に乗っており、皆さんの中には初めて株式投資をスタートされた方も多いと思います。そのような初心者の方やこれから投資を考えていらっしゃる方に私のモットーとする株式投資に関する基本的スタンスをお伝えさせていただきます。

  なお私の言う株式投資とは通常は数年にわたる中・長期投資を前提としており、トレーディング的な短期売買とは異なる投資スタイルです。

(1) 余裕資金のみ運用する

  自分の資産を今後6ヶ月以内に使う日々の生活資金、教育資金や住宅購入頭金等将来5年くらいのうちに予定されている必要資金、それらを引いた残りの余裕資金の3つに分類してください。そして余裕資金だけを株式投資に考えるべきです。決して生活資金や必要資金には手をつけてはいけません

(2) 自分の性格が株式投資向きかどうか見直す

  株式投資は言うまでもなく高いリターンを期待できる反面、大きなリスクも抱えている投資です。どんな投資の達人でも買った株が大きく値下がりする試練を何回か経験しております。持ち株が3割、4割値下がりしても、それに耐えられるだけの心の余裕を持てるかどうかが成功か失敗の分かれ道になります。

  例えば2008年9月のリーマンショック以降日本株は大きく値下がりして、その翌年3月には日経平均株価は最安値7,054円と2008年の高値から半分以下になりました。この時恐怖心に駆られて安値付近で全部売却した方は最悪です。逆にここで果敢に買い増しした方は、最近半年の上昇相場で大きな恩恵を受けているはずです。

  おそらく完璧主義者で思い通りにならないと気の済まない方は株式投資には向かないかもしれません。下げ相場でもある程度心の余裕を持てるくらいな方が望ましいのです。

(3) 営業マンは運用のプロではない

  証券会社の営業マンは販売のプロであって運用のプロではありません。株式市場や経済動向についてはかなりの知識は持っていますので過去の相場や銘柄の解説には熟達していますが、運用の巧拙とは別の話です。リサーチ情報や相場の状況等の情報源として営業マンを活用することはお勧めしますが、頼り切るべきではありません。銘柄選定や売買の最終決断は自分の責任で自分自身で行うべきです。

(4) リスク軽減を心がける

  経験上リスク軽減の最良の方法は銘柄の分散と時間の分散だと確信しております。銘柄の分散とはできるだけ違った業種の株に分けて投資することです。 究極の分散投資は市場全体の銘柄に投資することを想定した「インデックスファンド」や「ETF」です。

  時間の分散とは1度にすべての株式の売買を行はず、時間をおいて何回かに分けて実践する方法です。株は安いところで買って高いところで売るのが理想ですが、人間は感情があるので往々にして逆の行動を取ってしまいます。時間の分散はそのようなタイミングの失敗を軽減するのに役立ちます。時間の分散を徹底した手法が「ドル平均法による投資」でたとえば毎月定期的に一定金額の株を購入するような手法です。

  これから株式で資産形成を考えている若い方にはインデックスファンドをドル平均法で積立投資することが最適だと思います。

この記事を書いた人

須原 國男 須原 國男»筆者の記事一覧 (17) http://www.fp-suhara.jp/

スハラFPコンサルタント代表、NPO法人「老いじたくあんしんねっと」理事
1968年慶応義塾大学卒業後、大和証券に入社。ノースウエスタン大学経営、大学院修了後に東京本店および海外店で日本株・外国株の推進業務に従事、その後大和総研に転籍して取締役として証券リサーチ業務に従事した。2009年より独立系ファイナンシャルプランナーとして活動している。得意分野は理論と実践に強いと自負する資産運用・株式投資及び遺言・相続問題のアドバイスで、個人相談、講演、執筆に従事している。
<保有資格>:シニア・プライベートバンカー(今年3月時点で認定者は27名のみ)、日本証券アナリスト協会検定会員、CFP、第一種証券外務員資格(現在未登録)、宅地建物取引士、MBA
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