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住宅ローン…3年固定型金利0.6%は本当に得か?比較して試算

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  このところの金融機関の住宅ローン獲得に対する意気込みはスゴイですね。なかでも今月初めに新聞発表したメガバンクの3年固定型の金利を0.6%にするという記事には驚かされました。(同時期に同期間同金利は少し変ですが…)

  これはアベノミクス効果が3年の期間を要するということでしょうか?それとも単なる客寄せパンダ的な意味合いなのでしょうか…4年目以降に金利が上がっても借り換えを考え実行する人の割合はあまり多くないのでは???なんてね!

  そこで下記のような比較をしてみました。現在、固定型でいちばん人気、10年固定型の金利は1.45%から1.6%程度でしょうか…

☆ローン金額3000万円、返済期間30年で当初10年間の支払利息を比較した場合
                     何れも当初3年間は0.6%
                           ↓
*10年固定金利型1.45%場合 ≓ 4年目以降10年目までの金利は1.89%
*10年固定金利型1.50%場合 ≓ 4年目以降10年目までの金利は1.96%
*10年固定金利型1.55%場合 ≓ 4年目以降10年目までの金利は2.04%
*10年固定金利型1.60%場合 ≓ 4年目以降10年目までの金利は2.11%
(この試算には借り換えた場合の費用等は含まれておりません。)

  以上により、4年目の7年以上(実質的には10年固定)の固定型住宅ローン金利が2%前後で推移していれば、ある程度メリットはあるということですね。

  ちなみに10年固定型の毎月返済金額は102,818円(1.45%)~104,982円(1.6%)で3年固定型の毎月返済額91,079円とは1万円以上の差があります…これは魅力ですね!

  何れにしても、新規、借り換えを問わず、住宅ローンの金利選択は難しいですね。とにかく目先の金利に囚われすぎないでライフイベントを踏まえ、選択したいものですね。

《小林 裕市》
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小林 裕市

小林 裕市

株式会社 アクトFPオフィス 代表取締役 CFP、1級ファイナンシャル・プランニング技能士 明治大学卒、地方銀行入行、勤続18年4か月(本部企画部門などの勤務のほか、本店営業部、東京支店にて支店経営を経験)、その後、大手生命保険会社に転職、勤続5年1か月(コンサルティング営業を経験)2004年に独立系ファイナンシャル・プランニング事務所「アクトFPオフィス」を設立、金融現場の未経験者が多い独立系FP事務所のなかで数少ない実務派FP、現在ではスタッフ2名とともに年間100件以上の相談に応じている。さらに2000年4月からは事例勉強会「FP研究会」を専門家集団にするために発案し事務局として参画、これまで10年以上に渡り、FP・弁護士・税理士・司法書士・行政書士・社会保険労務士・不動産鑑定士・土地家屋調査士などの専門家と定例勉強会などを通じ、財産に係る様々な問題解決に取り組んでいる。 寄稿者にメッセージを送る

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