老齢年金(老齢基礎年金、老齢厚生年金)ををもらうには、原則25年以上の加入期間(受給資格期間)が必要である事は皆さんご存知ですね。

  では、もし25年に満たなかったらどうしますか?

  諦めて、金融機関が販売している個人年金を検討しますか?

  勿論、それも選択肢の一つですが、その前に次の夫婦の会話をヒントにして、再度ご自分の年金についての歴史を振り返ってみてください。さらに、これからの自分の年金についての見通しも立ててみてください。

夫 「おい、新聞に年金を貰うには25年の加入期間がいるって出ているぞ」
妻 「知っているわ。でも、今更私には無理だわ、もうすぐ60歳だから」

  ~~~ 確認(1):任意加入を考えましょう ~~~

夫 「でも、誕生日によっては加入期間にカウントしてくれる期間があるみたいだ」
妻 「本当?加入していないのに、加入期間にしてくれるの?」

  ~~~ 確認(2):合算対象期間(カラ期間)を確認しましょう ~~~

夫 「それに、何処かに勤めていた場合は25年に満たなくてももらえる場合があるようだ」
妻 「私、結婚する前からお勤めしていたし、結婚してもしばらくは共働きだったわよね」

  ~~~ 確認(3):被用者年金制度の加入期間の特例を確認しましょう ~~~

夫 「てっきり60歳で25年の加入期間がなければ、年金は諦めるしかないと思っていたけど、そうでもないんだな~」

妻 「年金は複雑でわからないけど、それでも自分の年金は自分で確認していかないと、もらえるチャンスを見逃してしまうかもしれないわね」

  以上、25年に満たなくて年金を諦める前に次の3つの確認をしてみて下さい。

諦める前に確認すべき3つのポイント

 確認(1):加入期間を25年まで増やす方法。(任意加入)

・65歳まで国民年金に任意加入する。
・さらに不足する場合は、65歳~70歳まで特例任意加入を利用する。(昭和40年4月1日以前生まれの人が対象)
・厚生年金のある会社に就職して厚生年金に加入する。(70歳まで)
・厚生年金の高齢任意加入被保険者になる。(70歳以上)

 確認(2):合算対象期間(カラ期間)を確認

  合算対象期間(カラ期間)とは、老齢年金をもらうために必要な加入期間を計算する上で加算できる期間です。ただし、保険料を支払っていないので、老齢年金の額には反映されません。ですからカラッポの期間でカラ期間です。

よく見逃してしまうカラ期間
・昭和36年4月~昭和61年3月まで
 サラリーマンや公務員の配偶者で国民年金に任意加入できた人が任意加入しなかった20歳以上60歳未満の期間

・昭和36年4月以降
 厚生年金・共済組合に加入していた期間(第2号被保険者)のうち20歳未満60歳以上の期間

 確認(3):被用者年金制度(厚生年金保険、船員保険、共済組合)の特例を確認

・下記の生年月日に応じて被用者年金の加入期間が20年~24年でも年金はもらえます。

 昭和27年4月1日以前生まれ          ・・・20年
 昭和27年4月2日~昭和28年4月1日生まれ・・・21年
 昭和28年4月2日~昭和29年4月1日生まれ・・・22年
 昭和29年4月2日~昭和30年4月1日生まれ・・・23年
 昭和30年4月2日~昭和31年4月1日生まれ・・・24年

・上記特例と併せて厚生年金の中高齢の特例も確認しておきましょう。
 (男性40歳・女性35歳以降の加入期間が15年~19年あれば年金はもらえます)

 昭和22年4月1日以前生まれ          ・・・15年
 昭和22年4月2日~昭和23年4月1日生まれ・・・16年
 昭和23年4月2日~昭和24年4月1日生まれ・・・17年
 昭和24年4月2日~昭和25年4月1日生まれ・・・18年
 昭和25年4月2日~昭和26年4月1日生まれ・・・19年