昨年11月の衆議院解散発言以来、爆発的な上げを記録し、その後5月のバーナンキFRB議長の発言で急落後、半年に及んだ調整局面ようやく、収束しつつあります。

 なぜ、つまらない相場だったか?

1.米国の景気回復、金融緩和の方向性が見えづらかったから
2.10月の債務上限引き上げを巡って、米国経済にちょっと緊張がはしったから

 今も確かに、金融緩和から脱却するのは、来年か、或いは再来年かなどと、議論になってはいます。それでも、最近新聞紙上でも騒がれているように、日本の金融市場の大きな買い手である外国人が猛烈な買いに走っています。

 それを抑えているのは、日本の個人。これは一重に、税制改正が実施され、投資に対する利益への課税が低い(10%)であるうちに、売却しておこうという思惑にほかなりません。つまり、この動きが終息するのは明らか。これは需給関係からの見通しです。つまり、短期的な方向性を示す根拠です。

 需給関係をベースにした短期的トレンドをよりどころに市場に挑もうとすると、どうしても振り回されてしまう危険性があります。例えば、来年からの消費税引き上げに伴う一時的な落ち込み。

 では長期的なトレンドについて考えてみましょう。その場合は、ファンダメンタルズ(基礎的条件)、とりわけ株式に関して考えれば企業収益ですね。

 さて日経225採用銘柄の平均一株あたり利益は930円。2014年3月期通期では980円と試算されています。そして来期2015年3月期予想は1,000円を上回っています。

 この一株あたり利益の16倍~17倍まで買われるのが株式としての妥当な水準であると言われていますから、そうなれば、17,000円までの上昇余地はかなり射程圏内確実なレベルということになります。

 今の個人投資家からの売りが収まったら、ベクトルが上向きになることは、明らかですね。

 仕込み時期です。消費税増税によるもたつきが考えられますが、「中長期的」に考えた場合は、ここは行くタイミングですよね。いつもいつも、ガイジン投資家に美味しいところを持っていかれて、後追いではつまらない、と思いませんか。(執筆者:柴沼 直美)