競売に掛けられていた、在日朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部が入る、土地・建物(東京都千代田区)は、次点入札者、高松の不動産業マルナカホールディングス(HDで、売却が進められていることを、このほど、東京地裁が明らかにした。金額、詳細は未定。

 同物件は、朝鮮総連に対する債権を有する、整理回収機構が競売を申し立ててから1年8ヵ月を経過しており、土地面積2390㎡と、地上10階、地下2階の建物で、東京都千代田区の一等地にある大型物件。

 2013年鹿児島市の宗教法人最福寺が、45億1900万円で、一度は落札したが、期限まで資金の調達ができず、同年5月断念した。

 10月には、モンゴル企業のアパール・リミテッド・ライアビリティ・カンパニーが、最高額となる50億1000万円を提示し落札した。

 しかし、地裁はこれに対して、公的機関発行の入札資格証明書が提出されてないとして、売却不許可とした、一連のいきさつがある物件だ。

 これにより、改めて、今月20日、に再入札の結果が公表され、手続きが進められ、4~5月には、マルナカHDが購入することになる。

 今回落札したマルナカHD(中山明憲社長)は、現在、四国高松の不動産業を営んでいるが、1973年創業の百数十店舗を構える、中四国圏では圧倒的なシェアを持ち、有数の大手スーパーとして名をはせていた。

 2011年にスーパー最大手のイオンに売却、マルナカHDとして不動産業に乗り出している。

 今回の購入で、山中社長は、投資目的で購入、朝鮮総連との関係を否定し、購入決定次第、朝鮮総連本部の立ち退きを示唆している。

 建物を一度更地にし、改めてどのような目的の建物を建てるか検討している模様だ、これにより、朝鮮本部は、退去を迫られることは必至、在日朝鮮人の活動本拠地を失くすことになり、今後組織の弱体化に拍車がかかることになろう。

 今回の入札について、東京地裁の判断は、「1昨年10月の再入札事態は無効ではない」として、売却方針を決めた模様だ。これで二転、三転した朝鮮総連ビル売却問題は一つの決着を見た。

 これまで挑戦総連ビル売却において、最初の落札者最福寺の住職は、朝鮮総連に当然入居してもらうと公言し、北朝鮮との関係をより親密化していたのは確か。

 落札に北朝鮮の影を感じるとの見方が支配的だった。しかし思わぬところから破たんした。期限までに資金の調達ができないとの報道が流れたのだ。結局落札を断念した。

 次に乗り出してきたのはモンゴルの企業。これも落札したものの、公的機関が発行する入札資格証明書が提示しておらず、地裁は落札取り消しの判定を下した。

 その時の次点入札者がマルナカHDであった。再入札には、1社が残り、マルナカが落札する結果となった。(執筆者:向井 潤)