60歳で退職しても、まだまだ元気で何らかの形で社会参加をしていきたいと考え、退職後もパート等でしばらく働く予定にされている方も大勢いるのではないでしょうか。ただ、その時に気になるのが年金です。その場合には、一体年金はどのようになるのでしょうか。

 ここは再就職先にて、厚生年金に加入するかしないかによって大きく違います

 まず、厚生年金に加入する場合、特別支給の老齢厚生年金は基本月額と総報酬月額相当額に応じて一部が減額されるか、全額が支給停止されます。いわゆる在職老齢年金の調整ですが、在職していれば、働いていれば、必ず年金が調整されるのではなく、厚生年金に加入しない範囲の働き方であれば在職老齢年金の対象には該当しませんので、全額受給出来ます。

 では、厚生年金に加入する範囲ですが、次の条件のいずれにも該当している場合には被保険者とするのが妥当とされています。

(1) 1日の勤務時間が一般社員のおおむね3/4以上
(2) 1か月の勤務日数が一般社員のおおむね3/4以上

 例えば、1日6時間、週4日程度の勤務であるなら、厚生年金には加入しませんので、年金も全額受給出来るわけです。

 また、厚生年金には加入しないが、雇用保険の加入はどうするのか? 雇用保険に加入すれば、高年齢雇用継続基本給付金が貰える可能性があります。

 定年退職後は、年金とパートでしばらく収入を確保しようと考えているシニア世代の方は、パートの時間を安易に決めてしまうのではなく、貰えるものはしっかり頂いて、調整されるものはどんな時に調整されるのかを自分のケースに当てはめて、下調べをじっくりしてからパートの勤務時間を決めていきましょう。(執筆者:松山 靖明)