スタグフレーションとならないよう… 良いインフレと悪いインフレ

 4月1日より消費税が上がりました。その後、消費増税分の価格上昇ならまだしも、それ以上の価格が転嫁されているものも目につきます。商品によっては、価格は増税前と変わらないものの、量が減っている、小さくなっているものもあります。これも実質的な値上げと言えるでしょう。

 このように、最近では何かと「値上げ」のニュースが目立つようになりました。

 では、日銀が「インフレターゲット」を掲げていますので、「物価上昇」は単純に喜ぶべきことでしょうか?

 まず、ここで注意したいことは、「物価上昇にともなって、賃金も上昇するか!?」だと思うのです。 賃金が上がらないで、物価だけ上昇すれば消費者の生活は苦しくなります。 「円安」等による最近の値上げ傾向は、輸入インフレであり、小売価格に転嫁されると「コスト・プッシュ・インフレ」になります。

 これは、需要が供給を上回る「デマンド・プル・インフレ」と違い、良いインフレとは言えないのではないでしょうか? 「円安」で輸出企業の業績が改善し、財政出動、成長戦略の効果も相まって経済が徐々に温まる…その結果、「賃金上昇」による需要増加と小売価格引き上げの好循環が生まれてはじめて、ようやくデフレから抜け出す。これが「良いインフレ」だと思います。

 逆のパターンで、賃金が上がらず景気が悪いなかでの物価上昇=スタグフレーションとならないよう…FPとして情報発信とともに、警鐘をならして行きたいと思います。(執筆者:阿部 重利)

この記事を書いた人

阿部 重利 阿部 重利»筆者の記事一覧 (32) http://humane-c.co.jp/

経済産業省認定経営革新等支援機関
ヒューマネコンサルティング株式会社 代表取締役
金融機関での実務経験を生かし、経営顧問・コンサルティング活動の傍ら、全国各地で講演会をはじめ、年約150本の企業研修、講演会、セミナー、などを精力的にこなしている。そのパワフルでユーモア感のある語り口と説得力は各方面から好評を得ており、これまでコンサルティングや研修、講演を受けた企業人の知識やモチベーション・スキルアップに大きく貢献している。著作多数。
<保有資格>:BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ / CFP(R) / 金融知力インストラクター / DCアドバイザー / 年金・退職金総合アドバイザー / 心理カウンセラー / キャリアカウンセラー / ワークライフバランスコンサルタント
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