※本サイトは一部アフィリエイトプログラムを利用しています

注目記事

不安定な国こそ投資チャンスが訪れる

コラム コラム
不安定な国こそ投資チャンスが訪れる

 米連邦準備理事会(FRB)が量的金融緩和の縮小継続を決めたことで、新興国通貨が下落し、世界の株式市場が不安定になっています。

フラジャイル・ファイブ(脆弱な5カ国)とは?

 世界最大の資産運用会社、米ブラックロックのラス・コーステリッチ・チーフ投資ストラテジストは「経常赤字の新興国には投資資金が入りづらく、黒字の台湾や中国との二極化が進む」と指摘しています。

 経常赤字が続くトルコ、南アフリカ、インド、インドネシア、ブラジルを含めたグループをフラジャイル・ファイブ(脆弱な5カ国)と称して、市場は投機の標的にし始めています。経常赤字国は外貨準備を蓄積しにくいため、為替介入で自国通貨を買い支えるのにも限界が生じている状況です。

競争の激しい市場で勝ち残るためには?

 一方、かつて世界中を旅した冒険投資家ジム・ロジャーズ氏は現在シンガポール在住で「利口者は1807年ならロンドン、1907年ならニューヨークに移り住んだ。2007年ならアジアだ」と語っています。「不安定な国こそ投資チャンスが訪れる」として、混迷するタイ情勢に関心を寄せ、インドネシアなど近隣諸国に赴いています。直感を信じ数年前に買ったシンガポール上場のミャンマー企業株は今や15倍に上昇したそうです。

 東南アジア諸国は政治混乱やマネー流出に直面し、勢いに陰りもみえますが、この地域はエネルギッシュに動き回り、停滞感を打ち破りそうな人物で満ちあふれています。

 普通の人間心理としていま好調な方の市場に投資したくなるのは分かりますが、他人と同じことをしているだけでは競争の激しい市場で勝ち残ることはできません。将来的な年金対策においても「不安定な国こそ投資チャンスが訪れる」と考え、今後の経済成長が期待される新興国株式ファンドへの中長期投資をお勧めさせて頂きます。

マネーの教訓

 他人と同じことをしているだけでは競争の激しい市場で勝ち残ることはできない。「不安定な国こそ投資チャンスが訪れる」と考えるべき。(執筆者:木津 英隆)

《木津 英隆》
この記事は役に立ちましたか?
+0

関連タグ

木津 英隆

木津 英隆

謙信アセットコンサルティング(香港)代表取締役CEO 1974年3月9日生まれ、長崎県出身、1996年青山学院大学法学部卒。ロイター通信(香港)、米系格付け会社S&Pを経て、2009年より現職。所属IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)のGRANDTAG社はアジア各国に600名の資産運用コンサルタント、25,000名の顧客を擁する香港系大手IFAの一角。お客様のライフプランに沿って、元本確保を最優先とし、オフショア投資商品、個人年金プラン、貯蓄型生命保険、相続対策商品などをご提案。また、香港の優れた金融サービス、投資優遇税制、年代別資産運用方法などについて、初心者にも分かりやすい小口投資家向け「海外で作る自分年金セミナー」を各地で開催。皆様に信頼して頂ける資産運用コンサルタントとなることを目指して積極活動中です! 寄稿者にメッセージを送る

今、あなたにおススメの記事

特集