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住宅ローンにおける収入合算(ペアローン)の危険性

ローン 住宅ローン

 住宅ローンで収入合算という制度があります。これは例えば、ご主人と奥様が共働きの場合にお互いの収入を合算して、その収入で借入金額を判断する制度です。

 しかし、私が公庫勤務時代に一番債務不履行が多かったのもこの形態です。理由は簡単です。収入合算して希望のマイホームを手に入れたものの、その後奥様が妊娠等されるなどして、会社を退職してしまい、結局はご主人の収入だけでは、返済が追いつかないからです。

 公庫の場合は全期間固定金利ですから、変動金利のように急に返済額が上がることはありません。結局は何とかなるだろうという、無理な借り入れがこのような事態を招いてしまうのです。

 金融機関側にも、問題があるのではないかというご意見もあろうかと思いますが、子供が生まれても仕事は継続すると言われてしまえば、条件に当てはまっている以上、融資しないわけにもいきません。

 従って、この制度を利用する場合は、最後まで共働きで働き続けるという、強い意志が申込者には求められます。この記事を読んで、将来の生活設計について改めて考える機会を持っていただけると、筆者としても嬉しい限りです。

《沼田 順》
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沼田 順

沼田 順

1975年、兵庫県生まれ。1994年、神戸商科大学(現・兵庫県立大学)に入学。学生時代の1997年に宅地建物取引主任者試験に合格。翌年の1998年、住宅金融公庫(現・住宅金融支援機構)に入庫。2008年、独立後勉強していたCFP上級資格を取得し翌年の2009年にCFP認定者及び1級FP技能士となる。2014~2015年、大阪大学大学院経済学及び理学研究科 博士前期課程 単位取得。2015年、京都大学法科大学院 法務博士課程 単位取得。 ≪保有資格≫ 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 宅地建物取引士 / 住宅ローンアドバイザー / ビジネス法務エキスパート® / 証券外務員2種 / 銀行業務検定各種 寄稿者にメッセージを送る

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