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「生活が苦しい…」から脱出する自分軸の考え方 「一般平均は?」という考えはナンセンス

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「生活が苦しい…」から脱出する自分軸の考え方 「一般平均は?」という考えはナンセンス

 突然ですが、算数は好きですか? 女性は嫌いな人が多いかも。平均というとみんなの真ん中というイメージがありますよね。しかし、この平均というのは実は条件次第で、知りたい数字とずいぶんとかけ離れてしまうことがあります。平均の出し方をちょっと見ておきましょう。

 貯蓄1,000円の人、100万円の人、1,000万円の人がそれぞれ一人で三人いたとします。すると、この三人の平均貯蓄額はなんと366万7千円{(1,000+100万+1,000万)÷3} 平均額は最高値の1,000万円に引っ張られています。

だれと比べて人並みの生活?

 よく質問されるのが、「平均はどのくらいですか」とか、「一般的にはいくらくらいですか」といったもの。この質問、実はとってもナンセンスなのです。と、いうのは、平均額を知ってあなたはどうするつもりでしたか?

 収入も、家族構成も趣味嗜好も何から何までみんな違うわけですから、世間一般の平均額に合わせて自分の生活をコントロールしようとは、きっと考えていませんよね。全て平均の生活をしていれば安心で幸せというわけではありませんものね。

 将来のための預貯金が順調に確保できていて、今の生活が楽しめていれば、隣の芝生はさほど気にならないものです。なにかと比べて誰かと比べてみようとするのは不安の表れ。その不安を和らげることができるかんたんな方法をご紹介します。

お金の使い方は生き方そのもの

 例えば、生活費が10万円だとしましょう。

Aさんの場合、8万円を食費で、2万円が日用品
Bさんの場合、5万円を食費、1万円が日用品で4万円が趣味娯楽費。
Cさんの場合、3万円を食費、1万円が日用品、4万円が衣服費、2万円が交際費

 三人のうち、だれの使い方が最適だと思いますか? 実は、全員正解なのです。

 なぜかというと、将来の貯蓄分をきちんと確保していれば、残りは生活の中で使い切ってもよい分です。その配分は各家庭のライフスタイルに合わせるべきで、けっして平均額に合わせるものではありません

自分軸を持とう

 常に考えの基準となるのは“わが家”もしくは“自分”なのです。そのためには、“わが家”もしくは“自分”のことをよく知っていなければなりませんね。

・いつ
・なにが予定されていて
・いくら必要なのか

 これが、ライフプランと呼ばれるものです。

 不安は漠然とするところから生じるものです。ライフプランを作ってお金に関する不安を明確にしていきましょう。その結果、自分にとって、いま何をすることが必要なのかの判断が容易になります。

 自分なりの判断基準、“自分軸”を持つことにより、流行りなどの一過性の支出や“みんなが持っているグッズだから自分も持つ”といった集団心理行動が薄くなります。無意味に家計を圧迫することが減少するでしょう

 生活が苦しくなっている原因はたくさんありますが、将来を見据えた“自分軸”を持つことも脱出の一案です。(執筆者:大木 美子)

《大木 美子》
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