※本サイトは一部アフィリエイトプログラムを利用しています

注目記事

「あとからリボ・あとから分割」の落とし穴 「ボーナス一括払い」を検討しよう

節約・ポイ活 クレジットカード
「あとからリボ・あとから分割」の落とし穴 「ボーナス一括払い」を検討しよう

 最近、相談者からクレジットカードの「あとからリボ」、「あとから分割」について質問されました。このサービスは、買い物でカードを使用した時に、「一括払い」や「ボーナス一括払い」を選択していても、「ちょっと今月は家計が厳しいなあ」という時に、口座から引き落とされる4・5日程度前までなら、支払方法を「リボ払い」や「分割払い」に変更できるというサービスです。

「あとからリボ」、「あとから分割」の落とし穴

 このサービス、選択肢が増えるという意味では有効なサービスですが、一つ大きな落とし穴があります。

 クレジットカードを使うという事は、借金をするという事です。つまり、借り手であるクレジットカードの所有者は、カード会社に対し、金利を支払わなければなりません。

 しかし、「一括払い」、「2回払い」、「ボーナス一括払い」については、借金なのに金利を支払わなくてもよいのです。(2回払いについては、金利手数料を支払うカード会社もあります。)つまり、「あとからリボ・あとから分割」は、金利手数料のかからない支払方法から、金利手数料のかかる支払方法に変更するという事です。

 カード会社の金利は高いので(年率10%以上)、このサービスを利用する際は、よほど切羽詰った時だけにした方が良いでしょう。どうしても支払いが厳しいという方には、「リボ払い・分割払い」に変更する前に検討して欲しいのが「ボーナス一括払いです。

 この「ボーナス一括払い」、買い物をしても、金利手数料なしで最大半年間、代金の支払いを先延ばししてくれます。半年あれば、1ヶ月から半年までの定期預貯金や定額貯金に預けても、満期を迎える事が出来るため、解約ペナルティーを適用されることなく預貯金を引き出すことができます。「リボ払い・分割払い」でカード会社に金利手数料を支払うか、「ボーナス一括払い」で自分の預貯金として利息を受け取るかの選択となるのです。

「ボーナス払い」、4つの注意点

1. 支払いが先延ばしになるため、家計の管理ができていないと、支払日に口座残高が足りなくなって引き落とせず、遅延損害金を支払う羽目になる。

2. 使用限度額の枠が、ボーナス一括払い分の引き落としが終わるまで残るため、毎月限度額いっぱいまでカードを使用している人は、使用限度額が少なくなる。

3. 加盟店(カードの使える店)によって、ボーナス一括払いをやっていない店、「5万円以上」などの買い物金額に制限を設けている店があるため、購入前に加盟店に確認が必要。

4. リボ払い専用カードでは、ボーナス一括払いを選択しても、リボ払いになってしまう。

 日本クレジット協会の「信用供与額総括」調査によるとカードでショッピングされる方の実に92.5%が、支払方法を金利手数料のかからない、「一括払い・ボーナス一括払い」を選択しています。(平成23年、24年共に)そんな賢明なカードユーザーが、更に懸命になるために、以下の確認をお勧めします。

今すぐ確認しておきたいクレジットカードの契約内容

1. 使用限度額

2. リボ払い専用かどうか

3. 使用と引き落としのスケジュール
 いつまでに買ったものが、いつ引き落とされるのか?

4. ボーナス払いの引き落とし月
 例)8月と1月など

5. 2回払いで、金利手数料がかかるかどうか

 以上です。(執筆者:田島 稔之)

《田島 稔之》
この記事は役に立ちましたか?
+1

関連タグ

田島 稔之

田島 稔之

田島FP事務所(T.F.P.O) 代表 東京情報大学情報学科卒。大学卒業後、小売業に就職。その時にFPと出会い、FPとして独立することを決意。資格取得後、実務経験を得るために転職。不動産業、生命保険セールスを経て2006年田島FP事務所(T,F,P,O)を開業する。「FPにとっての金融商品は、医者にとっての処方箋。診察あっての処方箋」をモットーに、あくまで診察がメインのコンサルティングを行っている。長野県長野市を拠点に、住宅ローン相談や401Kセミナーを中心に活躍している。 <保有資格>:CFP®  1級ファイナンシャル・プランニング技能士  住宅ローンアドバイザー 寄稿者にメッセージを送る

今、あなたにおススメの記事

特集