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投資運用は危険、必ず損する、ギャンブル… そんな誤解は人生の大損失

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投資運用は危険、必ず損する、ギャンブル… そんな誤解は人生の大損失

 前回は…投機行為と投資行為は全く違うもの。いつまでも、貯蓄行為に甘んじていて良いのでしょうか? どこまでも、投機行為に興じていてよいのでしょうか? と問いかけて… 終わりましたね。

 第四回目の今回は、私どもの問いに「いや! 良くない!!」と答えた進化真っ最中の皆さんに『投資運用』との正しい向き合い方、実際の方法についてより具体的にプレゼンテーションしようと思います。

 聞き慣れない言葉かも知れませんが、まず「お金の寿命」ということを考えてみましょう。

「お金の寿命」とは?

 会社員の方が給料をもらう。給料の中から、例えば夕食にステーキ用のお肉を買うため、同僚と飲みに行くために、銀行から1万円おろした2万円おろしたとすると、そのお金の寿命は1日ということになります。

 将来のために少し残しておこうと考えたお金は…、例えば5年後の友達の結婚式で消えて行けばその寿命は5年ですし、今30歳の人が、50歳で家を持つために貯めて行けば寿命は20年。生まれたばかりの子供の教育費だったら、ざっくり寿命20年。ご自身の老後の為だと思えば寿命35年です。こういう「時間」のことを「お金の寿命」と言います。

 その寿命を、何気なく費やすだけでなく、上手く活かして、”お金を殖やして行きましょう”という考え方があります。

 それが、皆さんも最近いろんなところで耳にする資産運用です。

長期運用するために必要なこと

 皆さんにお馴染みの銀行預金というのは期待値というものがないです。貯金による金利が昔と違って現状のような体たらくでは、貯蓄というもの全てに期待値はありません。しかし、投資には期待値があります。

 貯蓄というのは「元本を減らす事なくお金をふやす行為」と言いますが、言い換えれば「先にもらう金額が決まっているもの」なんです。

 例えば5年定期貯金だったら5年後にもらう額は決まっている。確定年金も30年後にもらう額が決まっている訳です。これはあくまでも貯蓄なので期待値がないですね。

 期待を持って、お金を20年30年の間に物価に負けないように成長させて行こうというのが、投資運用の世界。俗に言われる長期運用の世界です。

 それって、実際どうしたらいいのでしょうか?

 第一に大切なのが、自分は「いつどれだけのお金が必要なのか?」を決めるということ

 例えば「30歳の人が60歳までに3000万円を貯めるのに、年間何%の利回りだったら、月々いくら貯めて行けばいいのか?」というように考えれば良いと思います。3000万円手にしたいと考えた時に、例えば、年平均運用利回りが4%を超えると考えたら、30年間毎月83000円ずつ貯めなきゃばらないものが4万円と少しで済みます。

 次は、その運用利回りを得る為にどうしたらいいのかということになりますね。まず、月々に投資する金額を4万円と決めました。そして、分散投資という方法を考えます。

 分散投資というのは… 今、新興国と言われているインドネシア、トルコといった国が成長して行くのか? はたまたアベノミクスで盛り上がる日本が復活して日経平均の高値をどんどん更新して行くのか? はたまた、アメリカが新興国のエネルギーを吸いながらどんどん成長して行くのか? ヨーロッパの南欧がもう一度復活して上がってくるのか? 多くの人が答えを求めている訳ですが、こういったことは誰にもどうなるのか分からないので、「まんべんなく世界に分けて投資をしておく」という考え方です。

 金額を決めて、投入する場所を決めたら、それを給料日だったら給料日にきっちり毎月行う。これが定時購入(毎月一定額で購入する手法…その期間中の平均価格よりも安く買い付ける事が出来る)と言われるアクションです。

 金額を決めました。定時に行動するということを決めました。目標額も決めました。投資する場所も決めました。これを淡々と継続して行って、その結果、運用利回りが4%だったら3000万円を手に出来るんです。この手法を人生の中に取り入れて欲しいと思います。「お金の貯め方を考える、変える」というのはこういうことです。

投資運用=危険、必ず損をする、ギャンブルは間違い

 投資という世界は、もしかしたら金利3%かもしれないし、7%かもしれない、もしかしたらマイナスかもしれない。だけど、その期待値を手にする為に運用して行くんですね。

 どうなるか分からないのですが、その期待値が…過去の実績データで4~5%になっているというのは間違いのない正真正銘の現実なんです。それは私が拙い言葉で必死で訴えかけなくても、過去のデータが証明しています。

 皆さんが投資運用という言葉に持つイメージ… 危険、必ず損をする、ギャンブルのよう、というのはかなり違うということがご理解いただけるのではないでしょうか?

 私は、そういった「期待」を人生の中に取り入れて行くという事はものすごくポジティブで素晴らしいことだと思います。それこそ、「喜びの中に生きる事」だと思いませんか?

 先述した「期待値のない」銀行にお金を預けていても殖えないのは分かりますよね。当たり前過ぎて多くの人が見過ごしていることなのですが…。

 お金を殖やしたければ市場に参加しなければ何も始まりません。「アクションなきところに成果なし」です。さて、あなたはどう選択しますか? 次回は投資先の金融商品や、管理についてお話したいと思います。(執筆者:平山 哲也)

《平山 哲也》
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平山 哲也

平山 哲也

青山学院大学法学部公法学科卒業後、大手証券会社にてリテール営業に邁進する中、欧米の金融教育とリスク管理手法に感銘を受ける。ビッグバン到来時は、フローからストックへの掛け声のもと教育係として全国行脚し、長期投資・分散投資の啓蒙に邁進。50歳を前に大手メガバンクへ転職し、投資の啓蒙に尽力。金融業界一筋30年の経歴だけでなく、家業の失敗による「貧乏」「借金」「子育て」「マイホーム購入」という人生経験が活きたコンサルティングは、その言葉の全てを聴くものの腑に落とす魔力がある。資産形成のアドバイス、ポートフォリオプランニングを最も得意とする。長崎県出身、1959年生まれ。 寄稿者にメッセージを送る

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