あなたは、せっかく買ったのに着ていない服を持っていませんか? 着こなせない服は、負債です。

 「試着せずに買った」、「店員のセールストークを断わり切れずに買った」など、負債を増やす原因はいろいろあると思いますが、無駄なお金を使いたくないなら、洋服の買い方にも気を配るべきだと言えるでしょう。

 そこで、今回は店員の営業トークにも負けず、自分にとって必要な服だけを選べる買い物術を紹介したいと思います!

欲しいモノを決めてから買い物に行く

 「暖かくなってきたから、春物が欲しいな~」なんていうざっくりとした欲望だけで買い物に行くのはおすすめしません。

 「おでかけ用のワンピースがくたびれてきたから、新しいのが欲しいな」とか「この前買ったジャケットに合うインナーが欲しいな」とか、ある程度買うモノを決めておきましょう。

 ただし、雑誌を見て「この服可愛い!」と衝動的にその服を買いに行く、というのもおすすめしません。その服が自分に合うかどうかは分からないのですから、衝動的に買うのではなく、きちんと試着するなり手持ちの服とのコーディネートを考えるなりして、場合によっては「その服」以外を買うという選択肢も必要です。

試着しやすい服装で出かけよう

 基本的に、服を買うときには試着しないと失敗のリスクが上がるので注意してください。試着することを考えて、着脱しやすい服を着て行くようにしてくださいね。

 また、欲しい服のテイストに合わせていくことも大切です。「キレイめのワンピースが欲しい」なら、それに合わせるつもりのカーディガンを着て行く、靴もそれに合わせたいものを履いていく、というのがおすすめ。

 髪型やメイクも、欲しい洋服のテイストに合わせておくようにしましょう。

買い物する店を絞り込もう

 欲しいものがだいたい決まっていれば、行く店も限られます。おでかけ用のキレイな服を買いたいなら百貨店やキレイめのブランドが揃っているショッピングモールへ、普段着を買いたいなら百貨店でもカジュアルブランドが揃っているフロアのみでいいですし、もしくはユニクロなども選択肢に入ります。

 わたしはブランドにこだわるタイプではないので、ある程度「伊勢丹の〇階に行こう」と決めたら、そこからは全部の店に入ります。じっくりと見るわけではなく、「今日買おうとしているものがあるか?」を確認するだけです。

 一通り見終わったら、「あそこのワンピースは試着してみたい」とか「インナーが豊富だったからじっくり見てみたい」とか、買い物したいと思えるショップが3~5軒に絞られるはずです。

※この時点では、あくまでも「店選び」をしている段階なので、店員に話しかけられないようにするのがポイントです。早足で、ざーっと見ていくだけにしましょう。

店員さんと相談しながら服を選ぼう

 買い物したい店が絞り込めたら、今度はその絞り込んだショップで1軒1軒、じっくりと見ていきます。じっくり商品を見だすと、おそらく店員さんが話しかけてきます。店員に話しかけられるのが嫌だという人もいますが、こちらから積極的に相談すれば、有益なアドバイスをもらえることも多いものです。

 もちろん、似合ってない服を「すごく似合ってますよ~♪」と言われるリスクもありますが、こちらから好きなテイストや探しているモノなどをしっかりと伝えていれば、見当違いの商品を勧められることはなくなるのです。

「結婚式の二次会に着て行ったり、フレンチを食べに行ったりするときに着られるワンピースが欲しいんです」

「二の腕が太いので、二の腕が細く見えるものがいいです」

 など、自分の希望を伝えれば、条件に合う服を持ってきてくれます。

 さらに、「胸元が詰まっているものより、ちょっと空いてるものの方が好きです」、「色はこれより明るめの方がいいです」と、見せてもらった服を見ながら細かい好みを伝えていきましょう。

ガンガン試着しよう

 見せてもらった服のうち、欲しいものがあればどんどん試着しましょう。遠慮せず、がんがん試着してください。試着室内で完結せず、必ず店員さんにも見てもらうこと。

 イマイチだった場合も、それをきちんと伝えた方が失敗しません。店員さんは自信満々に「ドルマンスリーブなので、腕が細く見えますよ~!」とか言ってきますが、ひるんではいけません。

「そうですね、いい感じです。ただ、わたしはもうちょっと袖が長いものの方が好きなんです」

 というように、服自体を否定するのではなく、「自分の好みには合わない」という伝え方をすれば角が立ちません

 いろいろ試着して、「絶対にこれがいい!」という服が見つかったのならそのまま購入してもいいのですが、個人的にはいったん保留にして店を出るのがおすすめです。なぜなら、他にもあと数軒見たいショップがありますし、時間をおいた方が冷静な判断もしやすくなるからです。

 「他にも気になっているお店があって、1回見てきていいですか?」と聞けば、内心はどうか知りませんが、「もちろんです!」と快く送り出してもらえます。

【ポイント】ここまで、値段は気にしない

 わたしの場合ですが、服を選ぶとき、はじめは値段を気にしません。値段を気にしてしまうと、本当に自分に似合う服が見つけられなくなるからです。

 店員さんに相談して、試着して、「あ、これ欲しいかも!」と思ったときに初めて値札を見ます。予算オーバーの服だったらその服は買えませんが、自分が欲しい服がはっきりしていれば、「もうちょっと価格帯の安いショップで似たものを探す」ということができます。

お茶でも飲んで、ゆっくり考えよう

 気になっていた数軒のショップすべてで店員さんに相談しながら試着も済ませたら、一度休憩しましょう。疲れていると判断がいい加減になりがちですし、また、時間をおくことで冷静にもなれます

 数千円や数万円のムダを防ぐためのことですから、数百円のカフェ代は必要経費と考えてもいいと思いますよ。

 休憩中は、もう一度試着した服を思い出して、どれがいいか吟味してください。

 「これだ!」という服まだ決まらない場合、わたしは一番良いと思ったショップに戻り、他の服も試着してみます。一番良いショップというのは、品ぞろえだけでなく店員さんのレベルも重要。親身になってアドバイスをしてくれる店員さんなら、「売りたい服」ではなく「自分に似合う服」を提案してくれます

 欲しい服が決まればいよいよお買い上げです。

6時間かけてでも、ほしい服を探した方が幸せ

 着こなせない服をたくさん買ってしまう人は、決断が早いというのも特徴です。モデルさん並みにスタイルがいい方であればたいていの服は着こなせますが、一般人の場合はちゃんと試着して、じっくり吟味しないと本当に着こなせる服は見つからないと、わたしは思っています。

 わたしは、洋服は滅多に買いません。でも、服を買うときは6時間~8時間ぐらい、たっぷり時間をかけて買い物します。(当然、友達や家族と一緒に買い物に行くこともしません、気を使うので)

 年に2回買い物するとして年間で12時間ほど買い物に使っています。でも、1回1時間の買い物を毎月している人よりも、使う金額は大幅に少ないはずです。

 体は一つしかありませんし、使えるお金にも限りがありますから、たくさんの洋服は必要ありません。洋服は、食材と違って数千円、数万円とかかるお金もケタ違いですから、失敗せずに最低限の買い物だけしていれば、それだけでムダ買いしている人に比べれば年間何十万も出費が変わってきます。

 「安い店でしか買わない」という節約の仕方ももちろんありますが、安い店でもムダ買いしていれば出費は抑えられませんよね。食費や水道光熱費と違って真剣に節約に取り組むことが少ない洋服代ですが、買い物の仕方次第で大幅な節約ができる可能性があるということを覚えておきたいですね。(執筆者:吉見 夏実)