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国際的な不動産イベント「MIPIM JAPAN」開催が意味するもの

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国際的な不動産イベント「MIPIM JAPAN」開催が意味するもの

来週の5月20日、21日は東京でMIPIMという国際的な不動産のイベントが開かれます。


国土交通省の説明によるとMIPIMとは”1990年からフランス・カンヌで毎年3月に開催されているリードミデム社による国際的な不動産イベントであり、地域開発・不動産投資に関連する地方自治体、企業、投資家等が一堂に会し、契約等の商談、大規模開発の情報収集、新規マーケットの発掘等を行う世界最大級の見本市”だそうであります。

本場のフランス、カンヌでは約2,000社が出展し2万人を超える人が訪れ、その来場者数が一つの不動産市場の指標になるほど有名なものであります。

今までアジア圏では香港で開催されていて、初の日本開催であるためさて、人が集まるのかな~という懸念がありました。しかし参加企業は順調に増えて現在は300社を超えており、当初の予想よりも多くの参加者が見込めそうであります。

そして特筆すべきは、半数近くが海外企業からの参加であります。 もちろん自分の国への投資をアピールする目的もありますが、投資対象として日本の今と将来を見極めようとする方も多いと思います。

そこでお迎えする日本側は、民間企業のみならず、オリンピックを控えた東京都が舛添都知事もプレゼンテーションをされたり、そのほか地方自治体もブースを出すなどして官民あげてPRするというちょっと興味深いイベントになりそうです。

民間主催のイベントに国や地方自治体が協力するのが少々不思議なカンジもしますが、国土交通省が掲げる重点的施策としての”東京オリンピックへの対応”、”観光振興などによる地方の創生”、”国際競争力の強化と世界の経済成長の取り組み”などとコンセプトが合致していますし、国の方もそんなことをこだわってる場合でなく、どんどん民間の力も活用して推し進めなければいけないという、ある意味でのホンキ度とか焦燥感さえ伝わってきます。

そして我々の協会(JAREA)も参加させて頂くことになったので、そのお手伝いが少しでもできればと思います。

テレビでは海外から多くの観光客が訪れ、消費してくれている様子が映し出されていますが、さて不動産についてはホントのところどう思っているのか、他の成長が見込めるアジア諸国に比べてどんな魅力があるのかなどを伺えるいい機会なので、ナマの声を是非聞いてみたいと思います。(執筆者:田井 能久)

《田井 能久》
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田井 能久

執筆者:不動産鑑定士 田井 能久 田井 能久

株式会社 タイ・バリュエーション・サービシーズ 代表取締役/専任不動産鑑定士 大学卒業後、国内最大手の不動産鑑定事務所に勤務し、1995年に不動産鑑定士資格を取得。その後、米国系不動産投資ファンドに転職し、資産評価業務を担当。全国各地でさまざまな物件の現地調査と価格査定を行った。2006年に独立し、株式会社タイ・バリュエーション・サービシーズ(http://www.valuation.co.jp/)を設立。1,000件以上の評価実績を有し特に相続や訴訟に関連する案件を得意とする。海外事業では滞在型余暇を楽しむ人に助言する「ロングステイアドバイザー」業務を行い、2015年にマレーシアの企業と業務提携開始。MM2H取得アドバイス業務や海外不動産投資アドバイスを行い(https://malaysia-longstay.com/)自身も2018年にMM2Hを取得。元愛知大学非常勤講師で現在セミナー活動もしながら各種WEBメディアに記事提供を行う。 <保有資格>:不動産鑑定士 寄稿者にメッセージを送る

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