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投資に踏み切れないのは、投資を心から必要と思っていないからです…

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投資に踏み切れないのは、投資を心から必要と思っていないからです…

投資はしたい、資産運用は必要と思ってはいるのですがどうも踏み込めない、いざとなると躊躇してしまう…そういう方は多いようです。


投資は怖い、よくわからないと思うことはよくわかります。誰でもわからないものにはとっつきにくいものです。みんな最初は同じです。「とりあえずやってみよう」と投資を始めてはみたものの思ったようにはいかず、「自分には向いていない」と諦めて、二度と投資の世界には戻ってこない人も多く見受けられます。

では投資が怖くないと思ったとき、投資を一定期間勉強してある程度理解できたとしたら、あるいは、一度でも投資で成功体験をすれば、ずっと投資を続けるでしょうか。

おそらくは、多くの人は、一度の失敗で、簡単に投資の世界からいなくなるのでしょう。なぜなら本気で、投資は自分の人生設計において必要と思っていないからです。投資を絶対に必要と思っていない人は、いくら勉強してもまだ勉強が足らない、まだ十分理解していないと言って、なかなか投資を始めようとはしないでしょうね。

投資への恐怖はいくらでも克服することはできます。投資の勉強は、何も身構えてするよりも、むしろ早く慣れたほうが良いと言われています。「習うより慣れろ」ですね。

なによりも投資において重要なのは、投資を本当に必要と思うこと、投資を行う目的をしっかりと納得することなのです。

心の底から投資の目的を理解することが必要なのです。

資金を殖やすのは「目標」であって、「目的」ではない

投資を始める動機が「資金を殖やしたい」という人がいます。それは良いことだと思いますし、お金を殖やすために投資をするという人は多いですよね。でも重要なのは「なぜ資金を殖やすのか」というところです。今の資金を殖やして何をしたいのかを意識するのが重要なのです。

「目標」と「目的」は違います。資金を殖やすことは「目標」であって、「目的」ではないのです。なぜ資金を殖やす必要があるのか、なぜ多くの資金が必要なのかを突き詰めて考えてみましょう。もうちょっと具体的に考えてみましょう。

ファイナンシャルプランナーがよく口にする言葉に「豊かな老後」というものがあります。豊かな老後を送るために十分な資金が必要とするなら、そのために今の貯蓄金額では足らないから資金を殖やす必要があるとします。

この場合「〇〇歳までに△△万円を準備する」というのが目標です。数値目標とよく言いますよね。なぜその目標を達成しなければいけないかと言えば、老後にお金に困らないようにするという「目的」のために必要だからなのです。

このように考えを構築することが重要です。

その目的のために、目の前の目標を達成するのは貯蓄だけでは達成できないので、目的を必ず実現するにはどうしても投資という手法は必要だという意識付けが重要なのです。

頭では理解しているが、心では納得していない

少し話はそれますが、多くの方が今の年金制度を信用していないということを耳にします。マスコミでもよく報道されていますね。でも多くの方は、今の年金制度は大変だ、自分の老後は心配だ、年金制度だけでは自分の老後資金は賄えないと言うことは、頭では理解していながらも心では納得していないので、体は動きません。老後資金準備に対して自ら行動を起こそうとはしないのです。

伝家の宝刀「国がやっていることだから大丈夫」を心のよりどころとしているのです。

あれっ、年金制度は信用していなかったのではないですかね。見て見ぬ振り、先のことは考えない…完全に逃避に走ってしまっている方が多いのではないでしょうか。

これからの社会は、まさに真の意味の「自己責任」を強いられる社会になっていきます。それは、今までのような国や社会が、そして会社が、私達の将来を守ってくれる世界ではないということです。自分の将来は自分で守るということです。

年金制度を疲弊させたのは少子高齢化によるものであり、今ままで少子高齢化対策を何もしてこなかったためであり、さらに社会保障制度縮小が取りざたされているのは、日本の財政問題があるからです。この両方の問題は何も解決していないどころか、年々深刻さが増してきています。

年金制度を含めた社会保障制度への不安の根本が何も解決されていないのです。

目的意識の有無が投資の成否を左右する


話を「目標と目的」に戻しますが、単に資産を殖やしたいという思うだけで投資を始めると、やたらテクニックに走り、少しでも早く楽に資金を殖やすことばかりに全精力を費やし、結果、資金が殖えずに目減りしたときには、「自分には向いていない」と諦めるのも早くなります。


そもそも投資で「楽して殖える」手法はありません。目が覚めたら大金持ちになっていることなんて、投資の世界ではありえません。

投資において最も重要なのは「継続」なのです。負けても継続するメンタルの強さが重要です。それには、投資は必要と思う、投資に対する確かな目的意識がなければ、投資を続けることはできません。

投資に対する目的意識をしっかりと持っている人は、自ずと投資を一生懸命勉強し、投資の仕方を工夫し、資金管理もしっかりとやります。

そして重要なことは、投資で資産を殖やしている人はたくさんいるということです。損している人ばかり目立ち、投資で失敗する人ばかりをマスコミが取り上げるので、投資の成功者はほんの一部という印象を植え付けられていますが、投資で失敗した人の方が多いというデータなんてありません。

そもそも日本人は奥ゆかしく、投資で資金を殖やしている人は、そのことを誰にもアピールする人はほとんどいないです。

是非、投資を「味方」にして、豊かな人生設計の「武器」にしてください。投資と真正面から、前向きに向き合うようにしましょう。

そこからが人生設計の旅はスタートします…(執筆者:原 彰宏)

《原 彰宏》
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原 彰宏

原 彰宏

株式会社アイウイッシュ 代表取締役 関西学院大学卒業。大阪府生。吉富製薬株式会社(現田辺三菱製薬株式会社)、JTB日本交通公社(現(株)ジェイティービー)を経て独立。独学でCFP取得。現在独立系FPと して活動。異業種経験から、総合的に経済、企業をウォッチ、金融出身でないことを武器に「平易で」「わかりやすい」言葉で解説、をモットーにラジオ出演、 セミナーや相談業務、企業労組の顧問としての年金制度相談、組合員個別相談、個人の年金運用アドバイスなどを実施。個人投資家として、株式投資やFX投資を行っている。 <保有資格>:一級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP 寄稿者にメッセージを送る

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