第4話の続きです。

「まとめ買い」したオムツは、どう家計簿処理する?

今日は、前回の問いから話を始めよう。

オムツが安かったのでまとめ買いをした。でも、これをそのまま週の家計簿にいれたら、1週間の割り当て(第2話の『ペース配分を体で覚える』段落を参照)をオーバーしてしまうので、この場合は、クッション口座として考えても良いのか?


家計管理は、ペース配分が命(第2話の『ペース配分を体で覚える』段落を参照)。ゆえに、「まとめ買いしたオムツは、そのオムツを使い切るであろう、何週かに割り振って、減価償却的な感じで記帳していく」というが優等生的な回答。

でも、そんな面倒なこと誰もやらないだろう。私だったら、それくらいの金額なら、クッション口座のお金を充当して処理してしまう。

私が「まとめ買い」をしない理由

ここで、そもそもが「まとめ買いが、本当に得なのか?」という問いも必要だ。

私は、かつて何度も「安売りスーパー的なところで食材や日用品をゴッソリまとめ買い」→「クッション処理」をしていた。論理上は、食材や日用品を安く買うのだから、家計費が安くなるはずなのに、そうならない

そうして、気がついたのだ。単に、財布の紐が緩んでいただけだと。「ここは安いから、たくさん買っても大丈夫」という「気分」になり、ついつい、いつもは買わないものまで買ってしまう。また、「まとめ買い」をすると、ペース配分が狂うので、家計簿の記帳が億劫になる。つまり、転ぶ。(第4話の『人は、どこで転ぶのか?』段落を参照)

こんな理由から、私は、基本的には、まとめ買いをしない。家のスペース的な問題もあるので、必要なものを、都度、買っている。

1勝9敗!? いや、もっと負けている

「まとめ買いをすると財布の紐が緩みやすく、家計のペース配分も狂い転ぶ」。これは、家計簿で自分の行動を見直して、「発見」したことだ。こうした発見があると、家計簿つけは楽しくなる。

でもね。「発見」という境地まで練り込めるのは、氷山の一角。多くの場合は、「ただ家計簿をつけている日」もしくは「家計簿さえつけられない日」。勝率でいえば、1勝9敗!? いや、もっと負けている。

ここで、「家計簿で、私の弱みを見つけるぞ!」的に妙に力が入るのは、よろしくない。

家計簿は、つけ続けてナンボ。それを阻むような要素は、できるだけ排除する(第3話の『家計簿を続けるために私が割り切ったこと4つ』段落を参照)。この方針のひとつに、「妙に頑張らない」もいれたいほどだ。その方が家計簿つけが長続きして、結果的に「発見」も増えるからだ。

レシート捨てる

≪レシートを全捨てする月もある≫

クッション口座だけでも記録する

最後に大切なことをひとつ。それは、「クッション口座の内容だけでも、記録しておくと、全然違う」ということ。これは、本当に有効な家計管理術だ。(クッション口座については前回の記事を参照)


≪クッション口座イメージ図≫

なぜなら、日常の生活コストというのは、毎月、そう変わらない。もちろん、冬の方が水光熱費が高いとか、運動会や子どもの誕生日があった月は食費がかさむとか。そういった細かな凸凹はあるのだが、年を通じておしなべてみると、意外とそう変わらない。

クッション口座とは、イレギュラーな経済的打撃を吸収してくれる口座。つまり、イレギュラーな出費だけ記録しておくだけでも全然違うということ。

「家計簿つけが、本当に苦手」という人ほど、だまされたと思って「クッション口座(イレギュラーな出費)」にだけ焦点を絞って、記録をつけてみて欲しい。きっと、「我が家の家計の癖」が見えてくるだろう。(執筆者:楢戸 ひかる)

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