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働く人は最低賃金額をチェック 会社も助成金を活用しよう

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働く人は最低賃金額をチェック 会社も助成金を活用しよう

最低賃金というものがあることはご存知と思います。平成27年10月1日より全国の最低賃金が改定されました。働く人のみならず、会社(使用者)も給与等の賃金が最低賃金以上になっているか、必ず確認しましょう。

最低賃金とは?


最低賃金とは、最低賃金法に基づき国が最低賃金額を定めています。

年齢に関係なく、そして雇用形態も正社員、派遣社員、契約社員、パートタイマーやアルバイトといった働くすべての人を対象に賃金の最低額を保障する制度

です。最低賃金には、「地域別最低賃金」と、「特定最低賃金(産業別最低賃金)」の2つがあります。


「地域別最低賃金」と「特定最低賃金(産業別最低賃金)」

「地域別最低賃金」は、すべての働く人に対して都道府県ごとに定められています。ちなみに、東京都は907円になりました。みなさんお住いの地域の最低賃金をチェックしてみてください。

※各都道府県の労働局のHPをみてください

また、「特定最低賃金(産業別最低賃金)」は、特定の産業ごとに定められています。「地域別最低賃金」は毎年10月頃に、「特定最低賃金(産業別最低賃金)」は毎年12月頃に改定がされますので、チェックが必要です。

最低賃金以上の給与等になっているかチェック


最低賃金額は時間額となっていますので、

チェックしたい給与等の賃金を時間額にして比較します

。また、給与等の賃金を最低賃金と比較するにあたって、

賃金に算入しないもの(賞与や残業代、家族手当など一定のもの)があります

ので注意が必要です。


助成金を活用して自社の最低賃金を引き上げる


地域別最低賃金が800円未満の地域にある会社に対して、「中小企業最低賃金引上げ支援対策費補助金(業務改善助成金)」というものがあります。


最も低い賃金(時間給に換算した額)を40円以上に引き上げる中小企業に対して、賃金の引上げに必要な経費の2分の1(常時使用する労働者数が、企業全体で30人以下の事業場は4分の3)について助成金が交付されます。

対象となる経費は、賃金制度の整備、就業規則等の作成・改変、労働能率の推進に資する設備・機器の導入や労働能率の増進ため専門家による研修等の業務改善効果のあるものです。

ぜひ、このような助成金を活用して人材確保にもお役立てください。(執筆者:社会保険労務士 高橋 豊)

《高橋 豊》
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高橋 豊

高橋 豊

ゆたか社会保険労務士事務所 代表 大学卒業後、中堅企業にて労働関係法規や社会保険関係法規等に絡む業務、社内研修などの企画立案・実施、新卒採用などの人材採用・人事を経験。社会保険労務士事務所開業後は、企業に対して「人材がやめない企業づくり」をモットーに各種制度提案、就業規則等の作成、退職金制度設計、助成金申請などを行い、個人に対しては、遺族年金・障害年金等の複雑な年金請求のサポートを行っている。また、大学や短大でキャリア教育講座の講師を務めており、学生の就職活動支援なども行っている。 <保有資格> 社会保険労務士、宅地建物取引士、管理業務主任者 ・愛知県雇用労働相談センター 相談員 寄稿者にメッセージを送る

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