近年よくクローズアップされる「貧困女子」という言葉。自分には関係ない、なんて思っていませんか?

前回記事では貧困女子の特徴と現状についてお伝えしましたが、実は彼女たちの中で「極貧家庭で生まれ育った人」というのは案外多くありません。人生のどこかで、ふとした瞬間に、そういう状態に転がっているのです

今回は元「貧困女子」の私が、陥りやすい危険ポイントを解説します。

きっかけ(1) 仕事の変化


就職・退職・転職、実はどれも「貧困女子」になりかねない危険性をはらんでいます

退職やリストラ収入がゼロになってしまいます。失業手当があるとしても、貯金が少ない状態だともらえるまでの期間をしのぐのが厳しい上に、一度出産や育児などで仕事を退いてしまうと、なかなか元の仕事と同じようなレベルの仕事に就けないということも少なくありません。

転職も、自分の能力やタイミングや次の仕事のことを考えて行動しないと、非正規雇用になってしまうなどのキャリアダウンや年収ダウンの可能性があります。

就職がなぜ危険なのかというと、知識や金銭感覚が未熟なままお金を得ても、うまく使うこともうまく貯めることもできないからです。

私自身、大学を卒業して社会人になれば使えるお金が増えて裕福になれると思っていましたが、違いました。思った以上に税金や社会保険で手取りが減り、奨学金の返済も始まり、新生活のストレスもあいまって苦しく辛い生活でした。

きっかけ(2) 離婚


家庭環境の変化も、お金の問題に直結します。特に離婚は、自分もそれなりの安定した収入があるならまだしも、男性より収入が少なく家計を支えてもらっていることが多い日本人女性にとって大きな問題です。

厚生労働省の国民生活基礎調査によると、シングルマザー世帯の貧困率は60%を超えており、このことが、子供の貧困問題にもつながってしまっています。一人で育児もしながら家事もしながら仕事もしながら、というのはやはり金銭的な面だけでなく精神的にも肉体的にも厳しいのが現状です。

きっかけ(3) 一人暮らし


今までずっと実家暮らしだった人が、そのままの金銭感覚で知識もあまり無いまま一人暮らしを始めた時が危険です。

家賃や光熱費、水道代、日用品代などなど実家にいるときは親が出してくれていたものがなくなるわけですから、出費が急激に増えます。にもかかわらず同じように使っていたら、入ってくるお金も相当増えない限り当然生活は苦しくなります。

自炊や節約術などでなんとかしのげればいいのですが、もともとの収入が少ない場合や、家賃や奨学金返済など固定支出が多くなりすぎている場合は、それも難しいことがあります。一人暮らしを辞めたくなるほど貧しくても、学校や仕事があったり親を頼れなかったりする環境の人は、苦しみを抱えながら必死で耐えています。

きっかけ(4) 健康


身体の健康、心の健康を害してしまうと、治療費で思わぬ出費が必要になったり働けなくなることで収入がダウンしてしまったりする危険があります。

これは、自分自身だけでなく、家族の誰かが介護が必要な状態になってしまった場合にも当てはまります。上の(1)~(3)に比べて最も予測しにくく突発的であることも多いため、普段から心身の健康に気を付けるとともに備えが必要です。

「貧困女子」状態になってしまうと更に、その生活の苦しさから精神を病んでしまう、ダブルワーク等の過労働による肉体的なダメージ、栄養不足など、より健康を害しやすい状況に置かれることも多いため注意が必要です。

以上4つのきっかけに加え、貧困化を加速させるものがあります。

それは、「無知」と「孤独」です。私自身も後から振り返ると、「その情報を知ってさえいれば、誰かに相談してさえいれば、もっとグッと楽になれたのに」ということがかなり多くありました。

誰にでも訪れる可能性のある、人生の転機。転機を「転落のきっかけ」にせず、「輝かしい新しいスタート」にできるよう、しっかり知って、しっかり考え、しっかり備えましょう。

次回は「貧困女子から脱出する方法」についてお届けする予定です。(執筆者:馬場 愛梨)