一般的に、『プロパーローン』と聞いてピンとくる方は少ないでしょう。

何故なら、現在このプロパーローンを住宅取得/建築資金目的でおこなっている金融機関は非常に少ないうえ、個別審査の色合いが非常に強いため大々的に宣伝されることがないためです。ですから、一般の方がご存知ないのも仕方がありません。

今回は、この『プロパーローン』についてお話させて頂きます。

通常の住宅ローンでは保証会社付の形態がほとんど


プロパーローンのお話の前に通常の住宅ローンについてですが、通常の住宅ローンは、融資の可否を最終的には保証会社が決裁します

これは、保証会社(その多くは、融資金融機関と同グループ)が保証料と引き換えに債務不履行リスクを背負うからにほかなりません。通常の住宅ローンは、ほとんどがこの保証会社付の形態で運営されています。
注)モーゲージバンクやネットバンク等はこの限りではありません。

では、何故保証会社付の形態で運営されているかと言いますと、融資金融機関にとってみると債務不履行リスクを移転でき、審査に対する労力等が軽減できるからです。

又、保証会社からみれば保証料収入が得られるからです。このように両者にとって都合が良いため、現在ではこの形態をほとんどの金融機関でとっているのです。

プロパーローンとは?


プロパーローンとは、この保証会社付の形態をとらずに融資金融機関独自の審査・判断で融資の可否を決定する融資のことです。特徴としては、融資目的の広さや個別審査の色合いが強いことが挙げられます。

また、融資金融機関の目論見も反映させやすいともいえるでしょう。その融資目的を住宅取得/建築資金としたものが住宅ローンの一種となります。

プロパーローンで通常の住宅ローンより有利になることも


このプロパーローンをうまく活用できれば、通常の住宅ローンよりも有利に融資を受けられる場合があります。(必ず有利になるわけではありません)

実際、先日も弊事務所のお客様で、ネット上で最安金利ともいわれている小売業系銀行よりもトータル的に有利な条件で融資実行していただけました

又、有利というのは条件がいいというだけでなく、審査面においてもありえます。不幸にして他行で審査が通らなかった方もチャンスがあるかもしれませんので、検討に値するのではないでしょうか。

このように通常の住宅ローンよりも有利になることがあるプロパーローンですが、難点は、対応してもらえる金融機関が非常に少ないことと情報があまりないことが挙げられます。

そのことも含め、最後に注意点をあげておきます。

〇 どこの金融機関でも対応してもらえるわけではないこと
〇 通常の住宅ローンより必ず有利とは限らないこと
〇 個別審査の色合いが強いため、通常の住宅ローンに比べ個人差が激しいこと
〇 なるべくなら、プロパーローンの情報・ノウハウのある地域に密着した専門家にサポートしてもらうこと

地域等によっては対応が難しいところもあるかと思いますが、注意点をご留意のうえ、活用できる場合は検討してみてはどうでしょうか。(執筆者:小木曽 浩司)