なかなか思い切れなくて…10年が経過


一度は夢見る海外移住! なかなか思い切れない人が多いのではないでしょうか?

日本で培ったキャリアを一旦捨てる覚悟で出発しなければならないことが多いです。そう簡単には思いきれるものではないですよね。日本人には言葉の壁も大きくて、それもまた、海外移住を夢で終わらせてしまう理由かもしれません。

やって後悔する場合と、やらずに後悔する場合と、果たしてどちらが不幸でしょうか? それを考えた時に自分のとるべき道が見えるのかもしれません。

私の場合は、主人と2人で移住をしました。オーストラリアにはワーキングホリデーで主人と旅行をしてから、いつか移住したいと夢見ていた土地です。なかなか(主人が)思いきれなくて、10年かかりました。

その間、私が下見で留学をしたり、移民のエージェントにぼったくられたりと、いろいろありましたが、結局、主人が大学院に通い、永住権を獲得することができました。

実際にオーストラリアの土地に降り立ってから、私たちがどのような行動をとって、生活を落ち着けたのか、費用の面からアプローチします。

オーストラリアへの引っ越し費用


日本を飛び立つときに問題になるのが持っていく荷物をどうするのかです。

結論から言うと、オーストラリアで揃えましょう。

オーストラリアは一応、先進国です。必要な物は現地で買い揃ることができます。家に「こたつ」がある日本人に会ったことがありますが、日本でしか買えないものは、落ち着いてからゆくっり考えましょう。

荷物の輸送は、引っ越し業者を使うと相当に高くなるので、どうしても持っていきたいものは、郵便局から送るほうがベターです。家族や友人に頼んでおいて、住所が決まったら送ってもらうのが一番安上がりでしょう

郵便局のサイトでは、荷物の重さから料金を計算できます。
https://www.post.japanpost.jp/cgi-charge/

私は3、4箱を船便で郵送し、1箱は行方不明になりましたが、今はトラッキングナンバー制度が導入されているので、荷物の行方がインターネットですぐにわかります。この制度が始まって、荷物の行方不明を経験したことが無いです。

住む所が見つかるまでのホテル代


コンドミニアムのようなキッチン付きの部屋をしばらく借りれると、冷蔵庫があり、自炊ができて便利です。キャンプ場が所々あるので、キッチン付きの部屋を借りると少し安く付くかもしれません。基本的にホテル代は日本に比べて高いと考えてよいでしょう。

泊まるところにあまりこだわらない人は、モーテルやドミトリーなど安くあげる方法はあります。

どちらにしても、先に予約してくるのがベストです。シドニーやメルボルン、ゴールドコーストなどの観光地は、学校の休みと重なると、どこもいっぱいになる可能性がでてきます

以下のサイトでは宿泊施設を検索できます。毎年、学校の休暇は変わるので、「school holiday NSW」など年数と州をいれて検索しましょう。休暇をずらせば、安くなります。
https://www.wotif.com/

私たちは、コンドミニアムがなくて5日間だけホテルをとりました。自炊ができなかったので、ある意味大変でした。オーストラリアはお世辞にも食文化がすすんでいるとは言えないので、辛かったのを覚えています。

オーストラリアは車社会


オーストラリアは車社会です。車があるのと、無いのとでは生活範囲が変わってきます。大学に留学することを大きな目的として、大学の近くに住んだ場合は、提出物で追われる学生生活を想像すると、車はあまり必要ないかもしれません。

しかし、家族(特に子連れ)で移住を考えている場合は、車は必需品でしょう。ワーキングホリデーでも車があると行動範囲が広がり、可能性も広がります。主要な車の購入ルートは、個人、中古車店、ディーラーになります。

私たちはホテルにチェックインをしたら、まず中古車店に行きました。とりあず試乗をして、トラブルがなさそうなものを購入。20年以上も前の三菱の車をA$5500(50万ぐらい)ぐらいで購入しました。子供が産まれた際に2台目を購入。

オーストラリアは個人の売買も盛んで「For Sale」と書いた車もよく走っていますが、私たちはトラブルを敬遠して、またもお店から買いました。10年おちぐらいのものをA$13000(120万ぐらい)ぐらいでしょうか。

個人売買で車を買ったのは、ワーホリの時だけです。600ドル(5万ぐらい)でサイドブレーキが壊れている、車の床に穴がある、クラシックカー? ポンコツ車を買ったぐらいです。オーストラリアを半周した後に500ドルで売れました。とにかく車は中古車でも高いです。

賃貸契約について

車を購入したら、移動が随分と楽になります。そして、向かった先が不動産屋です。事情を説明すると何件か目ぼしい所を案内してくれました。今は、インターネットで各自が確認するのが普通です。

オープンデーといって、物件の中の様子が見れる日時が決められている場合も少なくありません。借り手市場か、売り手市場かで、不動産屋の対応は随分と違ってきます。

以下のサイトで「For Rent」で検索してみると、地域の相場がわかります。
http://www.realestate.com.au/rent

着いてから、地域の新聞や学校の掲示板を利用するとよいでしょう。賃貸のオプションとしては、

(1) 家を借りる
(2) アパートを借りる
(3) 家具付きのアパートを借りる(一通りの家具や調理器具が揃っているのですぐにでも生活ができる)
(4) 誰かが借りている所を間借りする

(1)~(3)は不動産屋で契約することになります。ボンド金(保証金)を家賃の4週間分を先払いしなければなりません。家賃滞納や物件の状態に問題がなければ退去時に、利子がついてボンドが戻ってきます。退去時はカーペットクリーンの証明書を提出し、庭、バスルーム、キッチンを掃除しましょう(最近は業者に委託するのを義務づけていたりもするようです)。

契約は6か月が多く、途中で出ていくことになると、次の人が入るまでの契約終了期間までは、家賃を払わなければなりません

個人的には(3)が家具を買いそろえる必要がないのでベストだと思いますが、英語の上達を望む場合は、(4)で日本人以外の人と住むのがよいかもしれません。家族で来る場合は、子供のためにも治安の良いところと悪いところを事前に調査しておく必要があるでしょう。


≪オーストラリアに渡って最初に借りたユニットです。テレビが時代を感じさせます。≫

光熱費について

水道料金は家賃に含まれる場合が多いです。契約内容によっては電気が含まれたりもするようですが、普通は電気やガスは自分でアカウントを作らなければなりません。不動産屋で情報がもらえるはずです。料金は日本より、少し高めです。

インターネット・携帯・固定電話について

昔は落ち着いてから、手配、契約で十分でしたが、今の時代は無いと不便なものでしょうね。携帯電話はできれば少々高くついても、日本で契約を済ませてきたら便利かもしれません。

携帯電話の料金をより安くすませるには、最新でない機種を購入して、プリペイドで支払う方法がおすすめです。プリペイドは契約年数などに縛られることもないメリットもあります。プロバイダーによっては電波が入りにくい所もマレにあるので購入時に確認したほうが無難です。Telstraが一番の大手で、Optusがその次でしょうか。

インターネットはホテル、ショッピングセンター、図書館、ファーストフード店では無料WIFIがあることが多いので、しばらくはオープンWIFIで我慢をしてみてはいかがでしょう。賃貸が決まったところで、自分に合ったプランを契約すればいいと思います。

契約期間についても確認しないと、解約金を払わされることがあります。固定電話は、携帯電話があれば特に必要性を感じない時代になりました。接続しなくても問題ないと思います。

家具の購入

オーストラリアはリサイクルが盛んです。値段については相場というより、ピンキリです。高く感じる時もあれば、安くてありがたいと思うこともあります。今はネットがあるので簡単に探せます。以下はオーストラリアバージョンのeBayです。住んでいる地域を入れれば周囲(設定)kmの探し物がでてきます。

http://www.gumtree.com.au/

日本人から買う方法もあります。オージーの設定よりは安い気がします。日本語が通じるというメリットもあります。

http://nichigopress.jp/

来てすぐですから、そんなに時間をかけていられないのも事実です。それならば、安い家具屋さんで最低限のものはそろえるというのも手です。以下は、比較的に価格の安い家具屋さんです。

http://www.superamart.com.au/
http://www.fantasticfurniture.com.au/

電化製品は州によって安い店が違うので、一概にはいえません。私たちは、不動産屋で、電化製品を扱っているお店や、安い家具を売るお店を教えてもらいました。やはり地域の人の情報は大きいです。以下はどこにでもある大型の電化製品を取り扱うお店です。相場を確認しておくとショッピングの時に、スムーズかもしれません。

http://www.harveynorman.com.au/

食費について


外食費用は日本に比べて高いです

カフェでランチをすると、一人2000円ぐらいかかっても驚きません。フードコートでも一人1000円ぐらい必要です。飲み物が高く、お水や炭酸飲料のペットボトルは300円ぐらいします。出かける時は必ず水持参です。子供がいるとマイボトルは必須アイテムです。

必然的に自炊が増えるでしょう。とはいっても、野菜、フルーツも買う場所を選ばなければ高いです。落ち着いたら、野菜やフルーツを安く売るお店を探してみると、食費を少し抑えられます。

日本食料品は大きな都市に住むと、比較的に簡単に手に入ります。一部は大型スーパーでも売るようになっているので便利です。日本から輸入したものだと、やはり3倍ほどの値段がしています。お漬物のお茶漬けは我が家でのご馳走です。

こっちに来て感じる日本との違い


最後に、私がオーストラリアに来て、仕事や子育てに対する日本との違いを少しご紹介します。

日本人は基本的に安い給料で雇われ過ぎです。こちらはマクドナルドのバイトでも1500円ぐらいもらえます。もちろん休暇は当たり前のように取ります。責任ある立場でない限り残業はあり得ません。

一応オージー(オーストラリア人、オーストラリアの という意味の話し言葉)も仕事を気にしますが(例えば休暇は仕事の忙しくない時期にとるとか、子供が熱を出したら、できれば親に面倒を見てもらおうなど)、基本的に与えられている権利はしっかり守られますし、雇い主も文句を言えません。これは日本とは全然ちがいますね。日本は基本的に企業の味方ですから。

しかし、オーストラリアは子供だけで留守番をさせてはいけないのです。

日本のように小学生が自分で通学して、帰宅して親の帰りを待つなんて、有り得ません。夫婦そろってフルタイムの仕事に就くには、子供を学校前と放課後にケアへ預けることになり、かなりのお金の出費になるので、身近に親類がいないと、まず無理です。

女性はやはり一旦仕事から退いて、再度働きに出るパターンが多いです。けれど、キャリアを貫いた人は日本と違って、男性同様に扱われているように見えます。ニュースでおじさんばかりが集まって何かを決めているシーンをみると、なんて遅れた国なんだとがっかりします。若い人も女性も、少なくとも日本よりはチャンスが与えられるのではないでしょうか?(執筆者:松下 歩)