はじめに


「家(マンション)を購入したら、毎月の支払が苦しくなった」というご相談をよく頂きます。

「購入前に毎月の支払額は確認されました?」とお伺いすると、「毎月の家賃と同じくらいと聞いたので~」というお答え…。

確かに、分譲マンションなどの広告に「今の家賃と比べて下さい」、「家賃と同じ価格で持ち家が」などのフレーズがよく見受けられます。

頭金ゼロ、低金利、どれも「自分の家を持ちたい」と思う人にとって気を引く言葉ですね。

マンションや家など大きな買い物を何度もする方はそう多くはおりません。皆さん1回もしくは数回ですよね? 初めての大きな買い物では分からないことが多々あるのは当然です。

では、賃貸と購入の違いは何でしょうか?

賃貸との違い


広告では賃貸の家賃と比べて同じような価格で購入できると書かれておりますが…

家を購入した場合は、購入手数料だけでなく、毎年「固定資産税」の支払が必要となります。

●固定資産税とは
固定資産税は、毎年1月1日(賦課期日)現在の土地、家屋及び償却資産(これらを「固定資産」といいます)の所有者に対し、その固定資産の価格をもとに算定される税額をその固定資産の所在する市町村が課税する税金です。

ただし、東京都23区内においては、特例で都が課税をすることになっています。

●納税義務者
毎年1月1日(賦課期日)現在の土地、家屋又は償却資産の所有者として、固定資産課税台帳に登録されている方です。 -東京都主税局HPよりー

もちろん、賃貸でも更新料などがかかりますが……比べてみましょう!

<例>

【賃貸】
家賃     7万5000円/月 
管理費   5000円/月
更新料     1か月分/2年毎

【購入】
住宅ローン     7万円/月 
管理費・修繕積立金 1万5000円/月
固定資産税    12万円/年

2年間暮らした場合……

【賃貸】
  支払総額 200万円
【購入】
  支払総額 228万円

2年間で28万円の差が出ました。10年で280万円、20年で560万円…月々、数万円のコストでも長期間にわたると大きな金額になることが分かります。

それでも購入の方が、設備が充実していたり、持ち家ということで満足感が高かったりますよね。

注意すべき点を抑えておけば、購入後に支払いで困ることが少なくなります。

家を購入する前に


大きな買い物には様々なコスト(諸経費)がかかりますが、購入後のコスト(維持費)も意識をする必要があります。

・購入にかかる諸経費
・管理費や修繕積立金の金額
・固定資産税の金額

「管理費や修繕積立金」は販売広告に書かれております。

「固定資産税」については、中古であれば不動産屋さんや売り主さんに聞くこともできますし新築の場合も各市町村(役所や税務署等)で調べることが可能です。(土地の課税標準額などから確認することもできます)

プラス!!

購入物件は設備が充実しているため、様々な設備を使いすぎてしまう傾向があります。例えば冬に嬉しい“床暖房”はガス代(もしくは電気代)が1か月1万円を超える場合もありますので要注意!

つまり、以下のような価格帯であれば、これまでと同じ収支での生活が可能ということです。

トータルコスト

家 電卓

家のような大きな買い物だけでなく、何かを購入する場合は維持費や税金などトータルコストを意識するようお勧め致します。

例えば、安いプリンターを購入したが、インク代が高い……なども分かりやすい例かと思います。

「お金を使うこと」は生活を充実させるだけでなく、気持ちの面でもプラスの効果があります。しかし、支払に困るなど、お金に関する不安があると生活も窮屈になり、気持ちもマイナスに。

目先の金額にとらわれず、トータルコストをしっかりとチェックするクセ付けをして下さい! そうすることで、良いお金の使い方ができるようになりますよ♪(執筆者:藤井 亜也)