「インデックスファンドは勝てない」と言われる理由


ときどき、インデクスファンドについて取り上げられている記事を目にします。

そこでよく書かれているのが「インデックスファンドは勝てない」という一文ですが、これをみた投資経験が浅い方や初心者の方はどう思うでしょう?

ご相談に来られるお客様にも

「『インデックスファンドって、手数料が安くて分散投資しているからいい』って金融機関の人に言われるけれど、「勝てないのだったら、意味がないでしょ。だからやっぱり投資はやらないわ」

というコメントをいただきます。

これはインデックスファンドとはいえ、例えば日経225連動型であれば、日経225と同じ動きをするように、銘柄を組み込んだファンドという意味です。

全く日経225と同じ動きをするわけではありませんよね。そもそも、日経225まるごと投資することはできませんから。

と、いうことで、委託会社にそこはお願いして、できるだけこの指数に連動するように運用してもらうというものです。その銘柄選択や、どれだけ組み込むかというウェイティングをプロが調整します。

ですから、そこに手数料が発生する。

そしてその手数料分だけはどうしても損をする。インデックスと同じ動きを狙っているけれど、手数料分だけはマイナスね! というわけです。

だから、インデックスファンドは意味がないでしょうか?

インデックス=株のあつまり。これは景気の良し悪し、物価の上下に「そもそも連動して」動くものです。

預貯金に預けておくと、当初設定された金利が固定する=安心

株のあつまり、すなわち株は、物価が上昇すれば上がり、物価が下落すれば下がるでしょう。

「勝てないインデックスファンド」でも意味がある


「そもそも」論を確認しましょう。

私が再三お伝えしているのは、物価の上昇に「超低金利で固定されている商品では追いつかない」という意味です。

インデックスに負けるかもしれませんが、インデックスファンドは株の集まり。物価が上がれば上がるのです。インデックスに勝てないのは、ある意味やむを得ないことです。

ですが、固定金利商品と比べましょう。

視点の置き場を間違えると、誤解してしまいますよね。そして「だから、金融商品は危ない」という、アクションを起こさない恰好の理由づけに使ってしまうのですね。

投資≠投機、
勝てない≠損をする
儲ける≠保全

です。

一番大事なのは、お金について勉強をする、ということです。

何も机にかじりついて難しい本を読んで、セミナーに通うという意味ではなく日々のニュースを少し気を付けながら視聴する。これだけでずいぶん違います。(執筆者:柴沼 直美)