※本サイトは一部アフィリエイトプログラムを利用しています

注目記事

【吉見夏実、家を買う。】 注文住宅を建てた女性に気になる事を聞いてみた

ローン 住宅ローン
【吉見夏実、家を買う。】 注文住宅を建てた女性に気になる事を聞いてみた

わたしは、子供の頃から住宅情報のチラシを見るのが大好きでした。今でも「劇的ビフォーアフター」のような住まいに関する番組を見たり、ネットで住宅情報をチェックするのはもはや趣味です。

今回インタビューさせていただいたのは、わたしと同じように住宅が好きな女性で、8年前に注文住宅を建てて素敵な暮らしをされているヒロコさんです。

建売ではなく、設計段階から携わって家を建てる「注文住宅」ですが、実際どのように進めていくのかとか、本当に思い通りの家になるのか、ということは建てた人にしか分かりません。

ということで、さっそくヒロコさんのお話を伺ってみましょう!

京都市でご主人と息子さんと3人で暮らすヒロコさん


ヒロコさん(40代後半)


■家族構成
ご主人 内装業
息子さん 小学4年生

ご主人のお仕事を手伝いながら、介護施設勤務、また、ご自身でも自宅の一室を使ってアロマトリートメントのお仕事もされています。

実はわたしも彼女のトリートメントのファンです!


≪1階にあるアロマトリートメントのお部屋≫

「この土地に決めたのは、『一目ぼれ』です」

――もともとヒロコさんはこのあたりのご出身ではないのですよね? どうしてこの場所に住もうと思われたのですか?

ヒロコさん:
もともと主人もわたしも、違うところに住んでいました。結婚してからも別の場所に住んでいましたし、「家を買おう」と動き出したときも、この辺りに住むつもりは一切ありませんでした。

ただ、探していたエリアでは区画が大きい土地が多くて、価格も高かったんです。

そんな中、主人の仕事関係で知り合いの工務店の方に、「こんなところもあるよ」と教えてもらったのがきっかけでした。

――偶然見つかった、という感じですか?

ヒロコさん:
紹介されたときは、正直乗り気ではありませんでした。「一応見ておく?」というぐらいで。

でも、ひと目見て気にいったんです。隣には畑があって、見晴らしが良くて。今のところ建物が建つことも無いと聞いたので、ここに決めました。

――ほんと、良い景色ですね。(プライバシー保護のためお見せできないのが残念!)

工務店orハウスメーカー? 大事なのは相性

――わたしも家が欲しいのでいろいろ調べているんですが、ハウスメーカー、設計事務所、工務店など、どこに依頼するのがいいのでしょうか?

ヒロコさん:
うちは、知り合いの工務店に依頼しました。

うちは夫の仕事柄、ハウスメーカーも設計事務所も知っています。でも、「ここがいい」とは一概には言えないそうです。

それよりも、大事なのは担当している人が話しやすい人か、ということだと思います。


≪玄関横の収納。大容量!≫


≪リビング横にもウォークインクローゼット≫

――「どこに依頼するか」よりも「どの人に担当してもらうか」。相性が大事、ということなんですね。ただ、大手ハウスメーカーだと、やっぱり大手ならではの「安心感」と言うか、ある程度の品質は保証されているだろう、というのがあると思います。我が家のように知り合いに建築関係がいないと、工務店や設計事務所は一から探すことになり、正直当たりハズレがありそうで……。

ヒロコさん:
たしかにそうですね。うちはたまたま知り合いがいたから良かった、とも言えるかもしれません。

――良い工務店って、どうやって探せばいいでしょうか? わたしの場合、わたしの知り合いにも主人の知り合いにもそういう方がいないので……

ヒロコさん:
住宅系の雑誌を見るのはおすすめですよ。こういう雑誌(スーモの「注文住宅」、画像参照)を見るといろんな実例が載っていて、手がけた会社も載っています。

自分のイメージに近い家を見つけたときに、どこが建てたものかを確認するようにすると「ここにお願いしたい」という会社が見つかると思います。



≪ヒロコさんのおうちも掲載されていました!≫

――なるほど、わたしもいろいろ見てみたいと思います! ちなみに、お知り合いの場合だと「知り合いだからこそ、ちょっと言いにくい」みたいなこともあるかな、と思うんですが、どうでしたか?

ヒロコさん:
うちの場合は、職人さんなどもみんな知っている人だったので、いろいろと言いやすかったですよ。

建築中にも「やっぱりここはこうしたい」と言ってみたり、細かいところまで注文しやすかったです。

もちろん、知り合いでも間柄によっては言いにくい、ということもあるかもしれません。

――ちゃんと意見が言えなさそうな場合は、知り合いではない工務店に頼む方が良さそうですね。


≪手前の収納は、建築中に注文して作ってもらったのだとか。≫

「無垢フローリングは手入れしてないけど平気です」

――内装なんですが、無垢フローリングに珪藻土の壁って、わたしも憧れているんです。ただ、高いわりにお手入れとか面倒そうで……。実際のところどうですか?

ヒロコさん:
無垢フローリングは、うちでは無塗装のものを使っています。つるつるしたコーティングよりも木そのままの風合いが落ち着くので。

でも、うちは小さいフローリング(1つ1つの木パネルが)にしたので普通より安かったですよ。


――たしかに小さめのフローリングですね。でも小さいほど貼るのが大変だから高くつきそう! と思っちゃいます。

ヒロコさん:
それが、無垢材の場合はサイズが大きい方が高くて、工事費を合わせても小さいフローリングの方が安くなるって言われたんです。

こういうのは自分では分からなかったので、「こっちの方が安くなるけどどうしますか?」って聞いてもらえたのは良かったですね。

――勉強になります! お手入れはどうされていますか?

ヒロコさん:
何にもしてない(笑)。 ほんとに、普段は掃除機かけるだけ。子供がいろいろこぼすのでシミだらけですが、わたしは気にならないです。

――わたしも気にならないです(笑) むしろ、味があっていい! 気になる方はちゃんとコーティングされた無垢フローリングにするか、もしくは複合フローリングの方が良さそうですね。

珪藻土についてはどうですか?

ヒロコさん:
珪藻土は主にリビングと和室部分に使っています。特にリビングにはこだわりたかったので、珪藻土を選びました。

逆に、こだわりたいところ以外はクロス(壁紙)にしたのでその分節約になっています。


≪トイレは壁紙を採用。予算の使い方にメリハリを付けておられます。≫

――珪藻土は調湿(ちょうしつ)や消臭に優れていると言われていますが、効果は感じますか?

ヒロコさん:
全然違いますよ! 前の家に比べるとニオイも気にならなくなったし、夏はカラッとしていて、冬の結露も気になりにくくなりました。

――あの、やっぱりお高いでしょうか……?

ヒロコさん:
そうですね、クロスに比べるとやっぱり高いです。でも、ここはこだわりたかったので珪藻土を選びました。

最近は自分で塗れる珪藻土とか漆喰とかあるから、予算を抑えたい人だとそういうのを使うのもいいですね。

――本当ですね。わたしは自分で塗っちゃおうかな。あと、太陽光発電も取り入れられてますよね。

ヒロコさん:
太陽光発電は当初は付けていなかったんですが、4年ほど前に付けました。

3.11(2011年3月11日の東日本大震災・原発事故)があってから、「原発に代わるエネルギーを使えたらいいな」と思うようになって。

我が家は屋根は広いし、日当たりもいいので導入することにしました。

――太陽光発電は導入コストもかかりますが、節約的にはどうですか?

ヒロコさん:
はじめは節約目的で付けたわけではないので、特に気にしていませんでした。

使ってみると、多いときだと売電で1万5,000円ぐらいの月もあったりして、節約効果はありそうです。

はじめの導入コストもかかりますし、長く使っているとメンテナンスも必要になるでしょうから、絶対節約になるとは言えませんが……。

――節約だけを目的にするなら、慎重に検討した方が良さそうですね。

ヒロコさん:
節約だけでなく、自然エネルギーを使いたいなどの動機がある方にはおすすめですよ。

――内装に関してもう一つ、家具についてなんですが、造作家具ってほとんど無いですよね。

ヒロコさん:
そうですね、造作家具を付けるとその分高くなります。

家具は前の家で使っていたものがほとんどでなんですよ。だからあまりお金はかけていません。今子供用に使っている棚は、職人さんにお願いしてタダで作ってもらいました。


――どの家具もナチュラルなテイストで、とっても素敵ですよね。どういうところで買われるんですか?

ヒロコさん:
中古の家具が多いですね。アンティークって言うんでしょうか。外国のものとか多いですよ。でも、そんなに高いものはありません。

買ってきたものを使いやすいように扉を外しちゃったり、自分でヤスリをかけて好みの色のニスを塗ったりして、アレンジして使っています。

――なるほど、ひと手間加えることで自分好みの家具に仕上げていくんですね。リメイク、わたしもやろうかなぁ。


≪食器棚の上にも棚板を付けて、大容量の収納に。≫

理想の家づくりは難しいと痛感

――ヒロコさんのお宅はかなりわたしの理想に近い家なのですが、特にベランダは広くて最高ですね。わたし、家でバーベキューするのが夢なんです。

ヒロコさん:
ベランダはたしかにお気に入りです。友達を呼んでバーベキューもできるし、家族だけで、たまにベランダでご飯を食べることもあります。

――眺めもいいし最高ですね。他に、特に気に入っているところってありますか?

ヒロコさん:
リビングです! リビングは2階にして良かったなぁと思います。

なんと言っても日当たりが良くて、冬でも暖かさを感じます。それに夏も、窓を開けておけけば風通しが良いので意外と涼しいんですよ。


――そうなんですね。でも、リビングが2階にあると、食材など買ってきたものを持って上がるのが大変、という話も聞きます。大変ではありませんか?

ヒロコさん:
全然。階段上がるだけなので、大変だと思ったことは無いですよ。

それに、うちの場合は1階に夫の事務所があるので、生活スペースはやっぱり2階にして良かったな、ということもあります。

――それならリビングを2階にするデメリットは無いですね。では、逆に「ここはちょっと後悔してる」なんていうところはありますか?

ヒロコさん:
2階にあと1~2部屋作っても良かったな、って思います。

1階に夫の事務所と、わたしがアロマトリートメントで使っている部屋、それから寝室があります。でも、生活スペースがすべて2階にある方が絶対便利だったと思います。

なにより、日当たりの良い2階に比べて、1階はすごく寒いんです。冬は寝る前からしっかり温めておかないと、とても寝られる状態ではありません。

――でも、2階にまだお部屋を作るスペースってあるんでしょうか?

ヒロコさん:
全体的にもうちょっと道路側に押し出す形なら、まだゆとりはあります。それに、ほとんど使っていないベランダもあって、そこを部屋にすればよかった、って思いますね。

――なるほど、まだゆとりがあったんですね。

ヒロコさん:
それに、1階の事務所スペースを、もっと広くしておけば良かった、と思っています。

夫の仕事で出るゴミがけっこうかさばるんですよ。今は家の前の駐車場スペースに置いていますが、人目に付くところだし、ちょっと嫌です。

1階に倉庫のようなものを作るとかすれば、もうちょっとスッキリしたのにな、と。

実際、数年前に少しリフォームしているんです。

――どこをリフォームされたのですか?

ヒロコさん:
寝室を少し削って、事務所のスペースを広くしました。ついでに、キッチンの棚を作ってもらったりと、ちょこちょこ手直ししてもらいました。

――ほんとだ! 雑誌に掲載されていた当時と間取りが変わっていますね。


≪緑の壁の部分は、もともと全面壁でした≫

ヒロコさん:
「家は3回建てないと分からない」とかよく言われていますが、本当にその通りだと思います。やっぱり住んでみないと分からないところってたくさんありますよ。

――少しずつ手直しして、理想の家に近付けていくというやり方もあるんですね。

ヒロコさん:
現実的に、3回も家を建てるなんて無理ですからね。

また、今はこれで良くても、数年ごとに理想の家って変わっていくと思うんです。子供が大きくなったり、仕事が変わったりしていくうちに。

――そうですね、お子さんの一人部屋が必要になったり、また、お子さんが独立されたり、というので変わってきそうですよね。

ヒロコさん:
先々のことを考えていくとどの形が正解か分からなくて混乱してしまうので、その時々で考えればいいかな、と最近は思います。

――そうですね。はじめから完璧な家を作るなんて無理、と思っている方が良さそうです。参考になりました。本日は、ありがとうございました!

さいごに:猛烈に、家が欲しくなりました

お話を聞かせていただいたヒロコさんは、精油(アロマオイル)の良い香りのするナチュラルな雰囲気の女性で、おうちもそんなヒロコさんらしく、ナチュラルなのにハイセンスな素敵な空間でした。


≪至るところにセンスの良さが光ってます≫

わたしは今すぐ住宅情報をチェックしたいのですが、先に今回のポイントをまとめておきましょう。

・ハウスメーカーや設計事務所を通すよりも、工務店の方が安くなりやすい。
ただし、良い工務店を選ぶためにはしっかり自分で調べることが大切。

・無垢フローリングは意外と手入れしなくても大丈夫(らしい)。
手入れのしやすさから合板フローリングを検討していたわたしとしては朗報でした。

・珪藻土、やっぱり機能的。
調湿・消臭効果あり。高くても取り入れたい。漆喰も気になる……。

・太陽光発電は節約になるというわけではない。
けど、やっぱり自分の家で発電できるって魅力的ですよね。

・家具は自分でアレンジすると良い。
わたしも近々やろうと思いました。だいぶ汚いテーブルをなんとかしたい……。

・リビングはやっぱり2階!
1階か2階か迷っていましたが、かなり2階に気持ちが傾いています。

・はじめから理想通りの家は建てられない
こまめにリフォームすることも想定して、はじめの購入費用は抑えたいですね。

(執筆者:吉見夏実)

住宅ローンの一括審査申し込みはこちら

《吉見 夏実》
この記事は役に立ちましたか?
+0

関連タグ

吉見 夏実

吉見 夏実

1984年生まれ。お金を貯めるのは好きだが同様にお金を使うことも大好き。好きなものを買うために普段はムダ遣いを排除し、シンプルライフを徹底。専業主婦時代には食費月1万円を実践、年間貯蓄額200万円を継続中。お金の使い方やダイエットにも断捨離の考えを取り入れ、無駄なくかつ楽しく豊かに生活する方法を模索中。メディア掲載:日経WOMAN、週刊SPAなど 寄稿者にメッセージを送る

今、あなたにおススメの記事

特集