対象になる方も実は多い小中学生の「就学援助」 知っておきたい4つのこと

あまり知られていない「就学援助」とは

就学援助とは、小中学生がいる家庭で、なおかつ経済的に厳しい状態であれば、学校生活に必要な費用を援助してもらえる、という制度です。

自治体単位で実施されており、内容は自治体ごとに異なるものの、給食費や修学旅行代など、さまざまなものが援助対象になっています。

とは言え、就学援助の制度自体があまり知られていなかったり、もしくは誤解されたままになっていることも多いという問題もあります

そこで、今回は就学援助に関して、最低限知っておきたいことについて紹介しますね。

(1) 就学援助が受けられる条件

勘違いしている人も多いのですが、就学援助の条件はある意味「優しい」です。

生活保護を受けているような家庭でないと受けられないと思っていませんか? そんなことはありません!

生活保護世帯は当然対象となりますが、「要保護者に準ずる程度に困窮していると認める者」も対象になります。

※文部科学省「就学援助制度について」

認定基準は自治体ごとに異なりますが、たとえば京都市では、所得基準額をこのように定めています。

2人世帯 182万200円
3人世帯 233万1,200円
4人世帯 279万2,700円
5人世帯 321万9,200円
6人世帯 357万3,600円
7人以上1人増すごとに 35万4,400円加算

また、妊婦であったりひとり親世帯だったりといった事情がある場合は、1人につき23万円が所得基準額に加算されるという仕組みです。

児童扶養手当を受給している世帯も、就学援助の対象になります。

(2) 就学援助の具体的な内容

内容は自治体によって異なりますが、今回は例として京都市の小学校向けの内容を紹介いたします。

【年間合計】

・学用品費・通学用品費・校外活動費 1年生 1万3,130円/2~6年生 1万5,360円
・校外活動費(宿泊学習) 実費(一部対象外)
・体育実技用具費 実費
・新入学児童生徒学用品費等 新1年生に2万470円
・学校給食費 現金支給ではなく、京都市から直接学校へ支払われます。
・通学費 実費(通学に公共交通機関を使う場合)
・修学旅行費 2万1,190円以内
・医療援助費 「医療券」を持参することで、保護者負担無し
・日本スポーツ振興センター災害共済掛金 免除
・学校生活管理指導表(食物アレルギー用)等作成費 上限3,240円

(3) 就学援助が友達にバレる?

就学援助を受けることは決してやましいことではありません。とは言っても、周りにバレたくないという気持ちも分かります。

就学援助を受けていることは、基本的にはバレません。

申込用紙は子供を通して配布されるものの、全員に一律に配布されたり、もしくは年度はじめのさまざまな他のプリントと一緒に封筒に入れて配布されます。

就学援助のお金は口座振込ですから、口座情報を見せたり自分から言わない限りはバレませんよね。

周りにバレるとしたら、申込用紙を提出する際に子供や子供の友達が見てしまう、という可能性が考えられます。小学校低学年ぐらいであれば大丈夫ですが、高学年にもなってくると封筒の中身が気になって見てしまうこともあるでしょう。

こういった形でバレるのを防ぎたいなら、封筒を糊付けしてしまうか、保護者自身で学校に出向いて提出するのがおすすめですよ。

(4) 就学援助を受けるためには

就学援助を受けるためには、申込書類を提出しなければなりません。申込に必要な書類は4月に子供を通して配布されます。

気になる場合は、直接学校に問い合わせてもいいでしょう。

源泉徴収票など必要な添付書類も詳しく解説されているので、子供がもらってきたプリントを見ながら準備してくださいね。また、分からないことがあれば学校に電話して聞いておくようにしましょう。

まとめ

就学援助は基準さえ満たしていれば受けられますし、その基準も決して厳しいものではありません。

対象になる方も実は多いので、就学援助を受けること自体が珍しいものでもないんですよ。(平成25年度要保護及び準要保護児童生徒数(就学援助対象人数)は,151万4,515人 文部科学省より)

経済的に「困窮している」とまでいかなくても、カツカツで厳しいと感じている方は対象になる可能性がありますから、ぜひ就学援助の書類にしっかり目を通しておいてくださいね。(執筆者:吉見 夏実)

この記事を書いた人

吉見 夏実 吉見 夏実»筆者の記事一覧 (375) http://manetatsu.com/author/nyoshimi/

1984年生まれ。お金を貯めるのは好きだが同様にお金を使うことも大好き。好きなものを買うために普段はムダ遣いを排除し、シンプルライフを徹底。専業主婦時代には食費月1万円を実践、年間貯蓄額200万円を継続中。お金の使い方やダイエットにも断捨離の考えを取り入れ、無駄なくかつ楽しく豊かに生活する方法を模索中。メディア掲載:日経WOMAN、週刊SPAなど
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