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初めて持ち家を購入する方(一次取得者層)が家を買うに当たって考えるべきこと

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初めて持ち家を購入する方(一次取得者層)が家を買うに当たって考えるべきこと

「住居は、自分のライフスタイルを最適化するために選ぶもの」という前提に基づけば、家を買うか借りるかは、個人の価値観に依存していると言えます。

したがって、金銭的な損得だけでは測れない多くのメリットとデメリットを十分に考慮に入れて判断する必要があります。

金銭的な損得は、購入価格や家賃などの条件で異なるほか、同一条件であれば、不動産評価の収益還元法にみられるように不動産価格と家賃収入はリンクしているため、気にするほどの差はないと考えられます。


私の経験と価値観に基づいた家を買うメリット

家を買うか借りるかが、個人の価値観に依存している以上、どちらが得などと言い切れるものではないなか、私の経験と価値観に基づいて申し上げれば、私は持ち家派です。

私は38歳の時に川崎市に戸建てを購入して5年居住後、東京都港区の賃貸マンションに4年住み、再び品川区にマンションを購入して10年超が経過しましたが、現在の住まいは閑静な住宅街にあり、交通のアクセスも良く、仕事とプライベートの両面で大変満足しています。

毎月のローン支払額も、周辺の賃貸マンションの家賃相場より約3割低く、建物の質感も相対的に高いと言えます。

住宅ローンのメリットは、個人に対して勤務先などの信用をベースに、長期に渡って低金利で多額の資金を融資してくれるシステムであり、必須となる団体信用生命への加入で、万一本人が死亡した場合は家族にローンの支払い
を残さない
ことから、数千万円というローン総額を過度に心配する必要はないと思います。

家を買うデメリットとして、気軽に引っ越せないことや、病気や失業で収入が途絶えてもローンの支払いが残るなどと言われますが、売却すれば済むことであり、逆に将来的に家を買おうと思うなら、ガンなどの病気や失業で住宅ローンが一生組めなくなるリスクを考えておくべきです。

家を買う場合は、資産価値として魅力のある物件を選択


家を買うに当たっては、ライフスタイルを考慮の上、十分な自己資金と無理のない住宅ローンを組むほか、何よりも資産価値として魅力のある物件を購入することです。

具体的には、快適な住み心地に加え、人気エリアや利便性、教育環境等を総合的に判断し、新築にこだわらず、中古物件も考慮に入れると良いでしょう。

ただ、こうした資産性の高い物件は、23区内や中核都市の一部に限られるほか、これらの地域は値上りが続き、一次取得者層(初めて持ち家を購入する方)には手が届きにくくなっていることも事実です。

こうしたなかで注目される都心湾岸エリアは、3,000万円超のマンションで坪単価250~300万円に上昇していますが、価格がピークアウトすれば一次取得者層も手が届くと思われます。

今後の需給動向を見ると、供給面ではこのエリアで中心を占めるタワーマンションの既分譲戸数が約4万戸に達していますが、今後数年間で新たに2万戸超が建設予定のほか、中古マンションも売り時とみた所有者による売出物件が増加しています。

ただ、今後建設予定のタワーマンションは、不動産会社の土地の仕入れ値が高く、簡単に値下げできないほか、中古の売出物件も値下げしてまで手放す強い動機がない状況のため、下落余地も限られると思われます。

今後、株価上昇などで国内外の富裕者層の資産効果が回復すれば、値上がりに転じてくるため、一次取得者層にとってはここ1~2年の景気の一時的な停滞局面が、割安に購入出来るチャンスとなる可能性があります。(執筆者:青沼 英明)

《青沼 英明》
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青沼 英明

青沼 英明

ハッピーライフ・未来ラボ 代表 新日本証券(現・みずほ証券)での個人営業、法人営業、証券アナリストを経て、ソシエテジェネラル証券、東京三菱証券(現・三菱UFJモルガンスタンレー証券)で証券アナリスト業務に従事。2012年3月より、中長期的な資産運用・財産管理コンサルティング・サービスのほか、生命保険代理店、証券仲介業、不動産・老人ホーム紹介業等を兼業。 <保有資格>:CFP®(日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定)、日本証券アナリスト協会検定会員、トータル・ライフコンサルタント(生保協会認定FP) 、宅地建物取引士、第一種証券外務員資格 寄稿者にメッセージを送る

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