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私の投資歴をお話しします 成功と失敗の末に語れる投資手法 

投資 投資哲学
私の投資歴をお話しします 成功と失敗の末に語れる投資手法 

私の投資歴


はじめて投資に触れたのは1996年。Windows 95が発売された翌年。

電話を通じての取引が主流だった株式の売買が爆発的に普及してきたインターネットを通じてできるようになった頃。

上海で勤務していた当時、ネット取引を使ってせっせと現物株の取引をしていたものだ。そのうちアメリカの証券会社に口座を作って米国株の売買もやるようになった。

出張で日本へ帰る度に株式に関する書籍を買い漁っては上海に持ち帰り、ほぼ独学で個別株の取引を学びながら、トレーディングで生活することを夢想していた。

急激な物件価格の上昇の体感

2001年頃に購入した上海の2つの不動産。10数年を経て約10倍の価値になった。今では不動産バブルと言われている急激な物件価格の上昇の体感である。

この経験があるから、場所とタイミングがピタリとはまれば不動産価格がとんでもない上がり方をすることを信じることができるし、またそれを語ることもできる

銀行の口座からネットで取引できる香港へ

2002年に香港に転勤。給与の振込用として開設したのがHSBC香港口座。銀行の口座からインターネットを通じて株式やファンドの取引ができるというのことが衝撃だった。

日本での株式取引に対する源泉分離課税の廃止によって、中断していた金融商品の取引をHSBC香港を通じて再び開始する。

中国やインドなどの新興国をテーマに買っていたファンドは2、3倍になった。2008年までのこうしたファンドはとにかくよく上がった。

成功ばかりではない


2003年、SARSが蔓延した頃香港の不動産価格が地に落ちた。当時住んでいた社宅の付近に建ち始めていた新築マンションを見に行った妻が購入したいと言ってきた。

大喧嘩の末、何とか説き伏せてあきらめさせた。今、そのマンションは当時の2.5倍の価格になっている。この件はことあるごとに家庭生活の中で蒸し返され、私はひと言も言い返せない

また、投資詐欺のようなものにも遭った。月利5%、つまり年利60%の案件。「この投資どうでしょうか?」と、人に相談されたらまず「やめときなさい」とアドバイスする。

そんな案件に自分が引っかかってしまった。欲にかられた心が陥る落とし穴を知った瞬間だった

保有通貨と資産種類の分散に気を配って

今、私が取り組んでいるのは、

・ 長期積立ファンド(米ドル、ユーロ、ポンド)
・ 海外生命保険(米ドル)
・ 中国不動産(人民元)
・ ランドバンキング(カナダドル)
・ プロパティバンキング(米ドル)
・ フィリピン不動産(フィリピンペソ)
・ 日本株(日本円)
・ 欧州株式(ユーロ)
・ アジア株式(フィリピンペソ、マレーシア・リンギット等)
・ ETF(米ドル)
・ 通貨の単純保有(日本円、香港ドル、米ドル、ポンド、スイスフラン、オーストラリアドル、ユーロ)

それほど高い利回りを追っているわけではない。もっとも気を配っているのは保有通貨と資産種類の分散である。

「減らさないこと」

紆余曲折を経た今、それが何よりも重要なことだというのが身に沁みているからだ。(執筆者:玉利 将彦)

《玉利 将彦》
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玉利 将彦

玉利 将彦

Borderless Works Co.,Ltd. 代表 日本企業の海外駐在員として9年にわたる上海・香港勤務を経て2005年から現職。駐在員時代から17年に及び上海・香港を拠点におこなってきた金融や不動産投資の知識・経験を生かし、ファイナンシャル・アドバイザー(FA)として活動。 香港における投資助言業(SFC)と保険代理業(PIBA)の免許を保有するエキスパートとして顧客のライフプランに即した投資計画の立案、資産運用商品・保険の仲介、海外金融機関の口座開設・運営のサポートをおこなっている。 寄稿者にメッセージを送る

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