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「保険の見直し」が「保険商品の見直し」になっていませんか?

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「保険の見直し」が「保険商品の見直し」になっていませんか?

「保険の見直し」という言葉に注意

保険の見直しは魅力的に見えるが…

家計改善の話の中でよく出てくる「保険の見直し」について考えてみましょう。


保険料は固定費ですので保険の見直しによって一度保険料が下がればその効果はずっと続くため、確かに保険の見直しは家計の改善に役立ちます。したがって、「保険の見直しはお得」というイメージを持っている方も多いと思います。

保険の見直しをするにあたって自分ではよくわからないので保険会社の営業員や保険ショップに相談しようとする方も多いと思います。特に保険ショップは便利な場所にあり、相談無料でもあるので気軽に相談する方も多いのではないでしょうか。

この保険の見直し相談では現在入っている保険の内容を見ていろいろと提案してくれます。「もっと保障を充実した方がよいですよ」とか、「新商品の保険がお得ですよ」とか現在入っている保険から乗り換えを勧められることも多いと思います。複数の会社の保険を扱っている保険ショップであれば選択肢も増えてお得な保険を選べそうです。

しかし、結果として保険の見直しをしたけれども保険料は以前とほとんど変わっていないということもありえます

これは別に保険ショップが悪い訳ではありません。保険ショップは今入っている保険よりも更に良いと思われる保険を提案していると思います。これが「保険の見直し」と言われれば間違いではありませんが、これは「保険商品の見直し」です。

「保険の見直し」はまず保険の必要性を判断すること

保険って必要なの?

「保険の見直し」とは保険の乗り換えではなく、まず保険の必要性を判断することです


自分の家族、家計、貯蓄、職業、年齢、ライフプランなどと公的保障、企業の福利厚生などを総合的に勘案して保険が必要かどうか、必要な場合保障額はいくらくらい必要かということを判断します。

保険の必要性の判断ができたら今入っている保険が適正なのか、不足しているのか、過剰なのかがわかります。過剰であれば保険を解約したり、保障額を減額したりして保険料を減らすことができます。場合によっては保険を乗り換えた方がよい場合もあるでしょう。これが家計改善につながる保険の見直しです。

保険ショップは新たな保険契約を獲得することで収益を得ているので、「保険に入り過ぎているから減らした方がよい」ということはなかなか言ってくれません。保険ショップは相談料を取って相談を受けているわけではなく、相談という形で保険を販売していると考えましょう。

保険の必要性の判断は保険ショップではなかなかしてもらえません。(保険が不足しているとは言ってくれると思いますが。)保険の必要性の判断は自分自身ですることが大切です。

どうしても自分ですることが難しい場合には保険を販売していないファイナンシャル・プランナーに相談することも一つの方法です。「保険の見直し」は保険商品の見直しをする前に保険が過剰になっていないかを見極めることが大切です。(執筆者:犬山 忠宏)

《犬山 忠宏》
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犬山 忠宏

犬山 忠宏

犬山忠宏税理士事務所/FPオフィスp.1 代表 神奈川県出身 昭和34年生まれ。明治大学経営学部卒業後、製造業の企業に経理職を中心に30年勤務。2012年に早期退職し、税理士、ファイナンシャル・プランナーとして独立開業。「お金と税金について知ること」をお手伝いして皆さんの人生を少しでも豊かにすることを目標に活動しています。 <保有資格>: 税理士、CFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引士、マンション管理士 寄稿者にメッセージを送る

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