「誕生日」を大切にする国

誕生日パーティーというと、子供か長寿の祝いのように思い込んでいましたが、オーストラリアでは違います。

海外ドラマでもよく目にしますが、誕生日という日をとても大事にしている印象です。日本のドラマでは、夫が妻の誕生日を忘れるなんていうシーンが定番だったりしますが、こちらではあり得ないことです。

今回はオーストラリアの子供の誕生日パーティーにかけるお金の凄さについて紹介します。


≪ パーティー会場の一つ ボーリング場 ≫

誕生日のお祝いメッセージ

そもそも他人の誕生日を知る機会が日本ではあまりなかったような気がするのですが、最近はSNSの普及によって、他人の誕生日までご丁寧に教えてくれるようになりましたよね。

そして「おめでとう」のメッセージを贈る機会が増えましたが、そのメッセージも日本人とオーストラリア人では少し違いを感じています。

日本人

誕生日という今日を境にして、有意義な1年にしてください

的なメッセージが多いと思います。皆さんも言葉は違ってもそのような内容のメッセージを送られているのではないでしょうか。

オーストラリア人

誕生日である特別な今日を楽しく過ごせますように

といった、誕生日という特別な日にこだわっているという感じです。

貸切っての誕生パーティー

子供になるとさらに特別で、盛大な1歳の誕生日から始まり、小学校低学年で最高ではないでしょうか。誕生日だから学校を休むという子供も珍しくありません

学校にケーキを持参して、クラス全体でお祝いしたり、学校集会でもその週に誕生日の子供たちをハッピーバスデーのソングでお祝いです。

そして、半数近くの子供は週末にどこかの場所を貸し切って誕生日のパーティーを行っています

その場所はボーリング場であったり、トランポリン施設、ゴーカート場、スケート場、プール、乗馬と実にさまざまで子供が集まる場所にはだいたい誕生日パーティー用のパッケージが用意されています。

ゲスト1人につき2,000円で納まれば安いほうでしょう。


≪ パーティー会場の一つ トランポリン施設 ≫

家での誕生パーティー

私が小さいころの日本では、仲の良い友人を招いて母親が作る手料理にケーキでお祝いというささやかな誕生会がほとんどでした。オーストラリアでも家で誕生日パーティーを開くこともあります。

しかし訪れてみるとマジシャンがいたり、バルーンメイカーやフェイスペインター、サイエンスショー、珍しい動物のショーなど子供向けのエンターテイナーがいることがよくあります

中には約25人のクラス全員を招待しているケースもありました。

公園でのパーティー

公園でパーティーというパターンでも、やはりスポーツエンターテイナーが来ていることがよくあります。もちろん、エンターテイナーをよぶ必要は全くありません。

しかしエンターテイナーが演出するパーティーに数回足を運んだ後に、こじんまりとしたパーティーをするにはなかなか勇気がいるものかもしれません。

どのように小さい子供たちを楽しませようかと考えると、エンターテイナーにお願い…となる親の気持ちは理解できなくもないです。


≪ パーティー会場の一つ 公園 ≫

パーティーの出費

パーティーはエンターテイナーをよべば終わりというわけではなく、ほとんどは飲み物や食べ物も用意しなければなりません。子供が小さくなれば、パーティーの間、親がそのまま待機することも多く、親への気配りも必要です。

他にも、招待状がとても凝っていることもありますし、誕生日パーティー伝統のパーティーバッグといい、お土産に配るお菓子の用意も必要です。

バースデーケーキの凝り方も凄い

日本の誕生日ケーキの凝り方とは少し違っていて、味よりも見かけにこだわっています。小さなウエディングケーキをイメージしてもらうと良いかもしれません。

スーパーでは10ドル以下(約1100円)でケーキが買えますが、ケーキ屋さんに行くとだいたい30ドル(約3300円)ぐらいします。誕生日用にデコーレションすると、通常のラウンドケーキの2倍、3倍といったところでしょうか。


≪誕生日用のケーキ 画像元:https://www.justcakes.com.au/kids/all/≫

可愛いけど、美味しそうには絶対見えないケーキですよね(笑)

そして驚くことに、そんな豪華なパーティーをしても親からのプレゼントがあると言います。プレイステーション、DS、iPodにiPadとどれも数万するものばかりです。

結局いくらなの?

ネットによる情報では誕生日パーティーにかけるお金は家族によって差が大きいようで、その平均は4万円程度、すごくなると10万を超えるそうです。

【子供の誕生日】と検索すると、「お金をかけずにパーティーを」といったトピックがたくさん出てきました。

状況はアメリカやイギリスでも同様のようです。アメリカの記事では親のプレッシャーが大変! というものまでありましたから、これでもオーストラリアは若干マシなのかもしれません。

逆に海外でビジネスを…と考えている人は子供のパーティーサービスなんて良いかもしれませんね。(執筆者:松下 歩)