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「AI(人工知能)」は投資の新しいプレイヤー 今後「投資環境」も変わっていく

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「AI(人工知能)」は投資の新しいプレイヤー 今後「投資環境」も変わっていく

活躍を始めたAI(人工知能)

先日、市場における「AI」の話をする機会があり、とても興味深い話になりました。

最近新聞などでも目にしない日はない「AI(人工知能)」。今後様々な分野でAIが使われるようになり、2045年にはAIの能力が人間を超えるといいます。

すでに、一部の分野ではAIが活躍を始めています。


プレイヤーとして市場に参加し始めている

その中の一つ。最近の株式市場やFX市場にはプレイヤーとして「AI」が参入しています。

実際、これまでの歴史上見たこともないような値動きがあったりすることもあり「おそらくAI主導の市場反応だったのではないか」というケースが出てきています

AIは財務状況や業績の分析などはもちろん、報道や影響のある人の発言、膨大なファンダメンタルズを人間では到底できないスケールで網羅し、その結果を投資活動に反映していきます

さらに、人間が行うと心理的な要因で判断がブレることがありますが、AIはそういうブレがないばかりか、人間は錯覚したり心理的なブレ(バイアス、偏見)があることすらも織り込んで市場に参入してくるようになります

そうなると将来の市場における投資活動では人間は到底AIにかなわなくなるでしょう。何せ、囲碁や将棋でトップ棋士に勝利してしまうようになりましたから。素人プレーヤーではかなうはずがありません。

人間は冷静さを欠くこともある

人間の場合、自分が持っている株や投資信託、あるいは様々な資産を保有した瞬間に自分が持っているものはきっといいものだと考えるデバイスがかかります。

時には少し値下がった時「きっとすぐに持ち直す」と考え、少し値上がった時には早めに「利益確定しよう」と考えてしまったりします。

そうするうちに売り時を逸してしまったり、利益確定が速すぎた、なんていうことが起こります。

売った途端に値が上がったり、買ったとたんに値が下がると感じることもあると思いますが、それは「たまたま」であったり、冷静に市場を見ていたらトレンドが変わる気配はあったのに冷静さを欠いていたためにサインを「見落とした」ということが原因である可能性もあります。

少なくとも、よほどの大口投資家でない限り、あなたが売ったから市場が大きく動く、トレンドが変わる、ということはないでしょう。

しかし、多くのAIがファンドマネージャーとして市場で同じように判断したならば、人が反応するよりはるかに株式市場が過剰に反応するということも起こりえます


AIにもいろいろある

AIは人間よりも冷静なプレーヤーとして市場に参入しているはずです。いくつものAIが個別に学習していくわけですが、時折ミスを起こすこともあります。

様々なファンダメンタルズを組み合わせ判断する複数のAIが違う答えを出すケースもあるわけです。

あるAIがほかのファンドマネージャーのAIの「クセ」を分析し、その「クセ」をついて判断を誤らせるようなことも起こるのではないかと言われているそうです

また、アクティブに収益を狙う投資信託のファンドマネージャーをAIが務める、ということも起きると思います。

しかし、そのAIファンドマネージャーが学習を続けていくうちに、その投資スタンスや運用方針などをどのように判断し投資活動を行っているのかを人間が理解しきれなくなる可能性があり『目論見書』に起こすことができないというケースもでてくるのではないか、という気もします。

そのうち、信頼できるAIの名称に対し、まるで競馬で「馬」や「騎手」で馬券を買うように、投資先を決めるようなこともあるのではないかと。

当面の間は、そういうプレーヤーがいるということを念頭に置いて取引を行う必要があるのではないかと思います。(執筆者:西山 広高)

《西山 広高》
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西山 広高

西山ライフデザイン株式会社 代表取締役 慶應義塾大学卒。大手建設会社に入社し、主に建築営業とお客様の不動産の活用提案業務に従事。2015年に退職、西山ライフデザインを設立。ファイナンシャル・プランニングと不動産の知識と経験でクライアントの「ワンダフルライフ」の実現をサポートする。趣味は2006年から始めたマラソン。第1回東京マラソンに出場。その後、ウルトラマラソンやトレイルランニングの大会も出場、完走歴あり。妻と2人の子供の4人家族。1968年生まれ。東京都大田区在住。 <保有資格>:宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP、住宅ローンアドバイザー、ビジネス法務エキスパート 寄稿者にメッセージを送る

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