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トランプ大統領誕生で今後の「株」、「投資戦略」はどうすればいい?

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トランプ大統領誕生で今後の「株」、「投資戦略」はどうすればいい?

米国大統領選挙はトランプ氏が勝利しました。


≪画像元(sputnik日本):https://jp.sputniknews.com/us/201609122762382/≫

11月9日の株式市場は開票しているリアルタイムでの時間帯だったため、開票状況とともに乱高下。

結局、日経平均株価は終値でマイナス900円を超えて終了いたしました。
   
その後、トランプ氏の勝利が決まった後、米国の株価がどこまで下がるのかに注目が集まりましたが、大半の予想に反して米国株市場は上昇となりました

翌日、10日の日経平均株価は、この記事を書いている時点で900円以上上昇しており、9日の下げは一体何だったの? という状況です。

「クリントン氏が優勢という報道にも関わらず、開票が始まるとトランプ氏がリード。」

「大統領が決まった後はリスク回避の動きから、米国株は大幅下落必至と思われたが、上昇した。」

多くのメディアや専門家が予想していた真逆の結果となり、個人投資家の皆様はビックリされたと思います。

なぜ、こんなことが起こるのか?

それは、ブラックスワン理論で説明できます。

従来の知識や経験からは予測できない極端な現象や出来事が発生し、多大な影響を与えることを「ブラックスワン理論」と呼びます。

理論の由来は元ヘッジファンド運用者としての経験を持つナシーム・ニコラス・タレブ氏が、2006年に刊行した著書「ブラックスワン」で説明したのが始まりです。

今まで全ての白鳥が白色と信じられていましたが、オーストラリアで黒い白鳥が発見されたことで、鳥類学者の常識が大きく崩れる出来事が起こりました。

タレブ氏は、この出来事を元に確率や従来からの知識、経験では予測できない極端な現象が発生し、その現象が多大な影響を与えることを「ブラックスワン理論」と呼びました。

今回の米大統領選の結果や、6月に発生した英国のEU離脱に伴う株価の乱高下もブラックスワン理論で説明可能です。

次のブラックスワンはいつ、どこで起こるかは誰にもわかりませんが、下がるタイミングを予想するのではなく、下がってしまった場合、どの株を購入、または買い増しするのか? という対策を常に立てておきましょう。

続いてトランプ大統領誕生で考えられる、今後のシナリオについて。


過激発言が特徴だったトランプ氏ですが、その中でも気になる発言が日本に対する輸入関税を上げるという内容です

「日本が牛肉に38%の関税をかけるなら、我々も日本の自動車に38%の関税をかける。」(ネブラスカ州の演説にて)

トランプ氏は日本から輸入する車にかける関税が2.5%であることについて触れ「日本から何百万台も自動車が流れ込んでいるが、ほとんど関税がかかっていない」と主張しています。

今後、具体的にどう行動していくのか注視する必要があります。

9日の株価が900円以上も急落した要因の一つに、日経平均株価を構成する主要銘柄が、国際優良株中心ということが挙げられます

国際優良株とは、世界中に商品やサービスを販売している日本を代表するような知名度の高い会社のことですが、輸出シェアの一番大きい貿易相手国は米国になります

「アメリカがくしゃみをすれば日本は風邪をひく」という格言があるように、米国のGDPは日本の約4倍もあるため、あなたが思っている以上にインパクトは大きいです

今後は、トランプ大統領の関税に関する発言に注目してください。

最後に、資産運用に関して私からの提案です。

今後、国際優良株や輸出で利益を稼ぐ企業の大半は、新大統領の発言で株価や為替相場、業績が大きく動くはずです。

そのため、国際優良株への投資をやめて、様子見する。もしくは投資ウェイトを下げていきましょう。日本株の投資信託を保有している人も同じです。

投資信託に組み入れている株式はインターネットで閲覧できたり、資料を取り寄せることができます。

多くの投資信託は、国際優良株への投資比率が大きいため、一部を解約するなど検討してみましょう

解約した代金で、自分自身で株式投資を始めてみてはいかがでしょうか? 人に託すよりも明るい未来が待っているはずです。(執筆者:坂本 彰)

《坂本 彰》
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坂本 彰

坂本 彰

株式会社リーブル 代表取締役 サラリーマン時代に始めた株式投資から多くの失敗と経験をし、株で勝つためのルールを学ぶ。11万円の資金から始めた株式投資は2015年に資産5000万円、利益3000万円に。現在、自分自身の経験、成功法則を基に独自の銘柄選定ノウハウを有料会員様に向けて提供。投資助言・代理業取得済。1976年生まれ。趣味はジョギング、バイオリン、旅行、読書。メディア掲載歴 BIGTOMORROW、週刊現代、マネーポスト、週刊SPAなど。 寄稿者にメッセージを送る

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