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「金利を減らしてください…」と、直接交渉して初めて知った金融機関ごとに異なる事業融資の特徴を比較してご紹介。

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「金利を減らしてください…」と、直接交渉して初めて知った金融機関ごとに異なる事業融資の特徴を比較してご紹介。

以前のコラムでご紹介しましたが、借入れ当初4.5%だった金利を3.8%に見直してもらったのが去年のこと。

しかし

「もう少し金利の負担が減らせないものか?」

というのが正直な気持ちでした。そこで、他の金融機関に借換えの打診をしてみようと思い、銀行回りを始めたのです。

そこで感じたのが、融資に対する考え方は銀行ごとに大きく異なるということ。

現在融資を受けている金融機関と借換えの承認をいただいた金融機関が提供するサービス、それぞれを比較しながらご紹介しましょう。


現在取引きしている金融機関A(短期回収型)

現在取引きしている金融機関Aの融資の特徴は次のとおりです。

・ 高金利である一方で融資を受ける際のハードルは低い

・ 借換えによる顧客の喪失は想定の範囲内

借入れ後5年以内の繰上げ返済には違約金が発生

一定の条件を充たす人であれば比較的簡単に融資の承認が得られるものの、金融機関は不十分な審査によるリスクを回避する必要があるため金利は高くなります

金利が高いということは、私のように早期に借換えを検討する顧客の割合も他の金融機関と比べて高いと言えるでしょう。

せっかく融資したにもかかわらず早々に借り換えられてしまっては、金融機関は収益を上げることができません

借入れ後の5年間に限って繰上げ返済に対する違約金が発生するというルールを設けられています。その制約を課すことで早期の借換えを思いとどまらせようとしているのです。

交渉すれば…

返済実績を積むにつれて徐々に金利は下げてもらえますが、最終的に他の金融機関と同等の金利まで下げてもらえるという保証はありません

以上から金融機関Aが提供するのは、

融資実行後の短期間で収益を確保するスタイルの融資

であると言えます。


借換え先として検討している金融機関B(長期継続型)

次に金融機関Bの融資の特徴をご紹介しましょう。

・ある程度審査が厳しいものの金利は比較的低め

・融資期間を通して顧客とじっくりと付き合っていくスタンス

・繰上げ返済には全融資期間を通して違約金が発生

・融資期間を通して収益を上げる

金融機関Aとは対照的に、金融機関Bでの審査は厳しく慎重だったという印象でした。

「この人に貸して確実に債権を回収できるのか?」

「債務者の経営者としての手腕はどうか?」

など、多岐にわたる内容を総合的に判断しているように感じました。金融機関Bは、

顧客のパートナーとして長期に渡って取引きしていくスタイルの融資

を提供しているように感じます。


「担保権」が設定されている

融資を受ける際には「抵当権」ではなく根抵当権という「担保権」が設定されます。繰り返し取引きが発生するような場合、取引きの度に設定や抹消を行う必要のない根抵当権の方が便利なのがその理由です。

低い金利で融資を行う金融機関Bは、長期間融資をしなければ収益を上げることができません。そのため、融資期間中の繰上げ返済には例外なく違約金が発生する仕組みになっています。

金融機関にはそれぞれ異なる特徴があります

数々の金融機関から融資を断られてしまった人は、金融機関Aのように金利が高くても比較的審査のハードルが低い金融機関を探してみるのもよいでしょう。

少しでも低い金利で融資を受けたいという人には、さまざまな金融機関を訪れてみることをおすすめします。

融資の条件や融資に対するスタンスは金融機関によって百人百様のものがあるようです。(執筆者:内田 陽一)

《内田 陽一》
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内田 陽一

株式会社aoie代表取締役、合同会社パッサージュ代表、ランドリーム草加八幡町店およびシェローバイクパーク草加産業道路オーナー、ホームインスペクター(住宅診断士) 2014年まで外資系通信機器会社にて通信用集積回路の開発に従事。退職後、それまで兼業で行っていた不動産賃貸業を本業に。5棟41室、北関東を中心に高利回りの物件の賃貸経営に携わる。空店舗を活用したランドリーム草加八幡町店・シェローバイクパーク草加産業道路の経営にも携わる。2018年よりまちづくり会社、株式会社aoieの代表取締役を務める。2018年4月、第1号案件となる「キッチンスタジオ アオイエ」がオープン予定。 寄稿者にメッセージを送る

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