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「戸建てリノベーションを自分好みにアレンジしよう」引渡し直前の確認で感じた違和感…そこに潜む重大な問題。

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「戸建てリノベーションを自分好みにアレンジしよう」引渡し直前の確認で感じた違和感…そこに潜む重大な問題。

23区からもほど近い場所にたたずむ格安戸建てを購入。以前のコラムにて、工事が進むにつれて顕在化するあらゆる問題に頭を悩ませていることをご紹介しました。

住居として致命傷にもなりかねない構造上の問題が見つからなかったことだけは、不幸中の幸いでした。さて、前途多難だった工事もいよいよ最終盤。

3日後に引越しを迎えることになり、目下仕上げ作業の真っただ中。問題発覚後の状況についてご紹介しようと思います。

引渡し直前に襲いかかった悲劇


設備の取り付けもほぼ完了し、いよいよ週明けには引渡しという運びになりました。引渡し当日に気になったことなどを業者さんへ伝えられるよう、あらかじめ現地の確認に訪れてみることにしました。

棚や照明の取り付けなどの細かい作業と、DIYで私たちが施工する箇所以外の工事はほぼ完了。一新した設備と内装を眺めながら新生活への思いを巡らせていた正にその時、キッチンに違和感を覚えました

シンク横に設けた冷蔵庫スペースが狭く感じるのです。75cm確保できるはずだったのですが、設計を充たしていないことは見た目からも明らかでした。

さて、この幅で冷蔵庫が収まるのか?

自宅で使用している冷蔵庫は幅65cmです。これを収めるには最低でも70cmのスペースが必要なのですが、測ってみると冷蔵庫スペースは60cmしか確保されていませんでした。

これでは単身者用の2ドア冷蔵庫を置くのがやっと。ファミリー用の冷蔵庫は入りません。若い夫婦をターゲットに将来的に賃貸することを考えると、冷蔵庫の容量に制限が加わるのは大きな問題です。

素人並のミスはなぜ起こったのか?


私のような不動産賃貸業を生業とする者からすると、ファミリーで住むことも想定される戸建てに60cmの冷蔵庫スペースなどというのは常識的に考えられないことです。

また、設計とは15cmも乖離のある施工(建築の世界では天文学的大きさ)にも大きな疑問を感じずにはいられませんでした。

どうしてそのようなことになってしまったのか?


≪画像:リノベーション前のキッチン≫

間取や専有面積と冷蔵庫や洗濯機の大きさとの関係を考えながら工事をする職人さんは少ないようで、問題の箇所もおそらくそのような職人さんによって施工されたのでしょう。

また、キッチンの施工において現場監督が不在だったことも問題だったようです。

壁面を造作してキッチンを取り付ける際、造作した壁面とキッチン本体の取り合い(接合部)、ユニットバスと壁面の取り合いで余裕を持ちすぎ、施工を終えたら60cmしか余らなかった

ということが考えられます。

施工したキッチンはまたやり直すことに…


≪画像:施行したキッチンを撤去したとき≫

監督者が工事に立ち会えば、このような事態は避けられたでしょう。

今回はキッチンとしての目的を果たせない仕上がりであったため問題が発覚しましたが、設計図通りに行われない工事は意外と身近に存在することに気付かされました

リビングと水回りの床、2階洋室・和室は、経費節約のため自分たちでDIYを行いました。その模様は今後のコラムにてご紹介します。(執筆者:内田 陽一)

《内田 陽一》
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内田 陽一

内田 陽一

株式会社aoie代表取締役、合同会社パッサージュ代表、ランドリーム草加八幡町店およびシェローバイクパーク草加産業道路オーナー、ホームインスペクター(住宅診断士) 2014年まで外資系通信機器会社にて通信用集積回路の開発に従事。退職後、それまで兼業で行っていた不動産賃貸業を本業に。5棟41室、北関東を中心に高利回りの物件の賃貸経営に携わる。空店舗を活用したランドリーム草加八幡町店・シェローバイクパーク草加産業道路の経営にも携わる。2018年よりまちづくり会社、株式会社aoieの代表取締役を務める。2018年4月、第1号案件となる「キッチンスタジオ アオイエ」がオープン予定。 寄稿者にメッセージを送る

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