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自分が入っている保険の内容がわからない人は多い
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1回目は「保険選びのポイント3つ」、2回目は「保険の仕組み」をお伝えしました。
ただ意外とわからないのが、保険証券の見方ではないでしょうか。
保険の内容を常に覚えておく必要は全くありません。
ですが何十年もお金を払っていくものなので、保険証券を見たときに内容がわかるようになりたい、という方は多いのではないかと思います。
そこで最終回は、保険証券の見方をお伝えします。
保険証券12のチェックポイント
12個もチェックポイントがあるの? と思われたかもしれません。
ただこの12個すべてを確認できれば、今入っている保障内容が確実に理解できます。
保険会社によって表現の違いがあるので、項目がない場合は、同じような内容を探していただければと思います。
(1) 保険種類・名称
自分が加入している保険の名称。
内容が分かりにくい場合等、インターネットで「○○生命、○○保険」と検索すれば、詳細がわかります。
「2014」などと書かれている場合は、2014年に発売された商品です。
(2) 証券番号
保険契約した際に割り当てられた、契約番号。
保険会社のカスタマーセンターに問い合わせをした際、証券番号の確認が必ずあります。
(3) 契約日
保険会社との契約がスタートした日。
保険会社の利率である「予定利率」がいいかどうかを確認する際に、重要になってきます。
(4) 保険契約者
保険会社と契約し、一般的には保険料を支払う人。
保険会社との手続きは、基本的に保険契約者が行います。
(5) 被保険者
誰に保険がかけられているか。
契約者と被保険者が違う場合、保険種類によっては、本来であれば払わなくていい税金を払う可能性もあるので、注意が必要です。
(6) 死亡保険金受取人
死亡保険金を受け取る人。
(7) 主契約・特約
どの保険に入っているか。
主契約というのは、一番主になる契約なので、ほとんどの保険証券で一番上に書かれています。
残りは特約ですが、特約ではなく、特則という表現を使っているものもあります。
行の数だけ、特約がついていると思ってください。
(8) 保険期間
いつまで保障があるか。
10年20年といった年満了と、60歳65歳といった歳満了、それから一生涯の終身があります。
(9) 払込期間
いつまで支払うか。
ローンと同じで、短く払うと1回の支払いが多く、長く払うと1回の支払いが少なくなります。
(10) 保険金額・年金額・給付金等
いくらの保障があるか。
受け取れる金額や、受け取り方は一時金なのか、年金形式なのか、ということが書かれています。
給付金というのは、入院給付金や手術給付金のことです。
手術給付金は倍率で表現されていることが多いのですが、入院日額に倍率をかけたものが、手術給付金となります。
手術の種類や、入院の有無によって倍率が変わります。
(11) 保険料
いくら支払うか。
主契約・特約ごとの保険料と、合計保険料が記載されています。
自分がこの保険に対して一生涯でいくら支払って、いくら受け取れるのか、計算してみられては?
(12) 保険料払込方法
月払・半年払・年払などの払い方。
年払にすると割引があります。
まとめ
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漢字や聞きなれない言葉が多いため、抵抗感がある方もいらっしゃると思います。
私も最初はわかりませんでしたが、保険のカタチを図にして、何枚か読み解くうちにわかるようになりました。
自分の入っている保険を自分で理解できるようになり、必要な保険を、ご自身で選べるようになっていただければ、うれしく思います。(執筆者:水谷 文枝)