いつもは捨ててしまっている食材、捨てるのはちょっと待ってください!
普段なら躊躇なくゴミとして捨ててしまっているものでも、新しい形で活用できる場合があります。
ここでは、そんな残り食材の活用術についてまとめました。

目次
野菜くずが、栄養満点の万能だし「べジプロス」に
人参や大根の皮など、いつもは食べずに捨ててしまっている部分、実はたっぷり栄養が含まれているんです!
食材によっては、普段食べている実の部分よりも栄養がギュっと詰まっているものもたくさんあります。
また、普段なら絶対に食べない玉ねぎの皮や、ピーマンのヘタ、種などの「くず」も、万能な野菜だしに変身させることができるんです。
このべジプロスには、豊富なミネラルやフィトケミカルといった抗酸化作用にある栄養素が濃縮されているので、免疫力を高め、老化を防止する効果も期待できます。
なかなか野菜を食べてくれない子どもにも、この万能だしを使った料理を食べさせれば、栄養をしっかり撮ることができますよ。
ベジプロスを使ったスープは、風邪が流行するこれからの時期、風邪予防としてぴったり。

べジプロスの作り方
材料
水 1リットル
1) 鍋に野菜くずと水を入れて、中火でコトコトと煮込みます。
2) 30分ほど煮込んで、野菜がくたくたになったら火を止めます。
3) 濾せば完成です!
べジプロスを作る前に注意しておきたいのは、野菜くずをしっかり洗っておくことです。
とくに皮には、土などがついていて、水で流した程度では落ちないことが多いので、しっかり洗いましょう。
べジプロスは、スープやみそ汁などの汁物はもちろん、子どもに人気のカレーやシチュー、定番メニューの肉じゃがなど、いろいろな料理にアレンジができます。
冷蔵庫でしなしなになったら、「干し野菜」にアレンジ!

冷蔵庫内の存在を忘れてしまい、気づいたころには水分が飛んでしなしなになってしまった野菜、捨てていませんか?
それはとても勿体ないです。しなしなになった野菜でも、腐っていなければまだ食べられますよ。
しなしなになってしまった野菜たちは、食感が落ちているので「欲し野菜」にするのがおすすめです。
干し野菜は、野菜をそのまま食べるよりも味がギュっと濃縮され、うまみも増します。
また、長期で保存が可能なので、干し野菜をつくったところで急いで食べる必要もありません。
干ししいたけなどの乾物で同様で、成分が変化し、栄養も満点。より健康的な食材として生まれ変わります。
干し野菜の作り方
材料
ザルまたはカゴ
1) 野菜を乾燥しやすい形に切ります。
大根やれんこんは薄切りに、キノコ類は石づきをとって小さく分けます。
トマトなどの汁がでる野菜は、半分にカットして、カットした面を上に置きます。
2) ザルまたはカゴに野菜を並べます。
水分のある野菜は、キッチンペーパーなどで水分を取りましょう。
ギュウギュウに詰め過ぎず、程よく間隔をあけてください。
3) 好みの具合になるまで干したら完成!
干し具合に決まりはありません。
天気にもよりますが、1日では完全に干すことができないので、しっかり目に干したい場合は、2、3日程度必要です。
干しっぱなしでも構いませんが、干し野菜はお天道様の下で干して作るものですから、夜に干しても意味がありません。
虫やゴミが付着してしまう場合もあるので、干すのは日中だけにし、夜間は取り込むことをおすすめします。
お米のとぎ汁は、掃除の万能アイテム!

毎日なにげなくお米をといでいますが、その時に出るとぎ汁も、再利用の道がたくさんある万能食材なんです。
お米のとぎ汁には、炭水化物のほかに脂質も含まれています。
そのため、肥料の代わりとして再利用することができます。
家庭菜園やガーデニングをしているのなら、植物の栄養としてぴったりなので、あげてみてくださいね。
また、とぎ汁には汚れを落とす効果もあります。
床を拭けばワックスを塗ったかのようにピカピカに! 洗面台やシンクの掃除にも役立ちます。
食器洗いにも使えるので、とぎ汁をタライにためておき、使い終わった食器を付けておけば、油汚れが勝手に落ちて、洗う時も洗剤いらず。油汚れのヌメリに悩まされることもありません。
ここで紹介した以外にも、残り食材の使い道はまだまだたくさんあります。
残り食材の再利用は、役に立つ以外にも、ゴミを減らすことができるメリットもありますよ。
ぜひ、試してみてくださいね。(執筆者:三木 千奈)