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【マネ達主催「第2回投資バトル」を終えて】勝利のカギとなった「串カツ田中」を選んだ裏話

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【マネ達主催「第2回投資バトル」を終えて】勝利のカギとなった「串カツ田中」を選んだ裏話
高橋珠美さんには第2回投資バトルに参加していただきました。3か月にわたるバトルの末、見事優勝されました。選んだ銘柄の一つ、串カツ田中[3547]が勝利のカギとなりました。編集部ではなぜ串カツ田中や他の企業を選んだのか選定理由を聞いてみました。


第2回投資バトルの結果より≫

本当は別の銘柄の方が上がると思っていた

本当は別の銘柄PR TIMES[3922]の方が上がるだろうと思っていたのです。

企業のプレスリリース配信サービスのほか、SNSを利用したサービスを提供し利用者を伸ばしている、イマドキの会社です。

バトル期間に両社が発表した四半期決算の内容を振り返ると、どちらも内容は良かったのですが、串カツ田中は決算発表後の株価に大きな影響がなかったのに対し、PR TIMESは株価下落のきっかけとなりました。

強いて言えば、PR TIMESの方は、年間予想に対しての進捗率が前年より少し落ちてはいました

イマドキ業種であるだけに、投資家の期待値が高く、その分大きな成長をしないと株価として評価されないのかもしれません

恥ずかしながら、決して予想通りに進んだ投資バトルではありませんでしたが、どのようにして銘柄を選んだのかご紹介します。

皆様の銘柄選びの参考になれば幸いです。

銘柄選定前に考えたこと

投資バトルの銘柄を選ぶ際にまず3つのことが頭に浮かびました。

(1) バトル期間に、8月の夏枯れ相場がやってくる

(2) 途中で売却できないのであれば、下落の心配が少なそうな上昇トレンドに乗った銘柄を探そう(投資バトルでは途中売却ができないルールです)

(3) 株価に影響すると想像がつく要因は決算発表ぐらいしかない

このスタート地点から、実際にどのように絞り込んでいったか、順に解説します。

大型株を避け、中小型株を選ぶ

8月は夏季休暇などもあって取引量が減り、株価の値動きが悪くなる、つまり株価が上がりもせず下がりもしない状況になりやすい時期です。

しかし日経平均に採用されるような大型株の値動きが悪いときには、新興市場などの中小型株に投資資金が集まり、株価が上昇するという状況になることがあります

そこで「大型株を避け、中小型株を選ぶ」ことにしました。


中小型株の中でも上場して間もない株に絞る

中小型株といってもその数は多く、絞り込むのは難しい作業です

より狭い範囲から個別株を選定するために、まずは「上場して間もない株」に絞ることにしました。

なぜかというと、上場間もない株は市場で取引される株数が少ないものが多く、株価の変動が大きくなりやすいという傾向が見られるためです

うまくいけば大きく上昇するのではないかと期待しました。

1つしかないものを100人が欲しいといえば、価格が上がりやすいのと同じです。

もちろんみんながいらないと言えば、株価は大きく下がるというリスクも承知の上です。

2016年上場銘柄に絞る

2017年に上場したものだと、上場後の株価の傾向や業績などのデータが少ないのではと思い、2016年に上場したものに限定して探すことにしました。

ネットで検索すれば一覧で確認できます。

見るサイトによって数が若干違いますが、私が確認したサイトでは82社ありました。

チャートを見て上昇トレンドの銘柄に絞る

82社の業績を一つ一つ調べるのは疲れます。

まずはチャートを見て、株価の傾向が「上昇トレンド(右肩上がり)」のものを絞り込みました

大きな流れは上昇トレンドで、直近では横ばい、または下がっているのが理想です。

バトルスタート直後は順調に上がるけれども、その後下がるという事態を避けたいと思いました。

「上昇トレンド」のものは投資候補としてチェックしました

調べているうちにだんだん面倒になってきたので、いくつか候補が見つかった段階で、途中でやめました。

業績などを四季報でチェックし、さらに絞る

細かい業績をチェックするのではなく、四季報の解説記事を参考にします

企業の業績や見通しなどが簡潔にまとめられているため便利です。

この段階で数銘柄に絞り込み、その中に串カツ田中とPR TIMESがありました。


≪画像元:串カツ田中

最終的に選んだ理由は「新規出店」

残った数銘柄は企業サイトや業績などを詳しく見ていきました。

串カツ田中を選んだ最終的な判断材料は、新規出店に力を入れていたことです。

以前に「よく見かけるな」は成長企業を見つけるサイン 私が選んだ好業績企業2社の記事でもご紹介しましたが、新規出店をしている企業は新たな顧客を獲得し、売り上げを伸ばすという分かりやすいシナリオでの成長を想定できます

また新規出店の経過が、決算発表で良い数字として出てくるのではないか、という期待がありました。

決算内容が良いからといって、必ずしも株価に良い影響があるとは限りません。

内容は良くても事前の予想通りであれば、むしろ予想通りかとがっかりされて株価が下がることもあります。

予想以上に良い業績を出せるかどうかは不明でしたが、投資バトルにおいて、株価上昇の好材料になればラッキー、程度に考えていました。

実際の投資は判断の連続

以上が串カツ田中にたどり着いた流れです。

串カツ田中が急激に出来高を増やし、値を上げ始めた8月中頃は、特に株価上昇となる材料があったわけではありませんでした。

8月の閑散期に中小型株に投資資金が集まるかもという予想がたまたま当たったのかな、と思います。

いくら慎重に調べて予想をしてから投資しても、実際の株価は予想通りに動くとは限りません。

投資バトルでは「3か月間売れない」という縛りがありましたが、実際の投資ではそのような制限はないので、常に「持ち続ける」か「売る」の判断をしていくしかありません。

投資バトルで、もし途中で売れるというルールであれば、結果は大きく違っていたでしょう

常に上がる銘柄をピンポイントで探せるわけではないので、銘柄選びよりも重要なのは、投資した後の「判断の仕方」だなと感じています。(執筆者:高橋 珠実)

《高橋 珠実》
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高橋 珠実

高橋 珠実

1982年生まれ。大学で中国語を勉強し、1年間の中国留学を経験。学生時代から株に関心があり、卒業後は証券会社に入社。5年勤めたのち、呉服業界に転職。子どもの頃からの夢だった「何でもない日にきものを着る」という夢を叶える。結婚・出産を経てフリーライターに転身。独身時代は中国株などに短期投資をしていたが、結婚後は長期投資に変更。日々の生活の中から優良銘柄を探すのが趣味。 寄稿者にメッセージを送る

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