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移住したい国No.1の「マレーシア」に移住して3年の筆者がレポート(2) 日本人のお給料と物価事情

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移住したい国No.1の「マレーシア」に移住して3年の筆者がレポート(2) 日本人のお給料と物価事情

日本人が海外移住したい国ナンバー1


以前の記事で、マレーシアは2015年以降、10年以上「日本人が移住したい国ナンバー1」である国であることをお伝えしました。

マレーシアは、アジアの中で先進国に近い国であり生活レベル・医療レベルも高い国でありながらも、

・ 物価が東南アジア諸国並みに安い

・ 親日国家である

とのことで、「日本人にとって生活しやすい国」であることが毎年ナンバー1に選ばれている理由です。

このマレーシアに移住することを考えてみて、長期滞在ビザであるMM2H(マレーシア・マイ・セカンド・ホーム・ビザ)を取るためには、複雑な手続きと、まとまった金額の準備資金が必要です。

では、その他の方法でマレーシアで暮らせる方法はあるのでしょうか?

今回はこのように考えている方のために、「マレーシアで働くことのメリット」をお伝えしていきたいと思います。

マレーシアでの就職先

まず、マレーシアでの主な就職先として挙げられるのは日本企業の現地法人です。

日本企業なので、日本人を相手に仕事をすることが多いと考えられます。

ただし、やはりマレーシアで仕事をする上では、ハイレベルである必要はありませんが最低限のレベルの英語力は必要です。

マレーシアの人達の英語力は高い

マレーシアの人達は、小学生の頃から母国語のマレー語と同じくらい日常英語を話せるようになっているため、英語が通じない人がかなり少数です。

もしも英語が通じないとしたら、首都クアラルンプールから離れた田舎の方に住んでいる人達くらいかと思います。そのくらい、東南アジアの国の中でもマレーシアの人達の英語力は高いです。

英語力が不安な方にも仕事はあります

だからといって英語が決して得意とは言い難い日本人が仕事についていかれないかというと、そんなことはありません。

日本語の教師や、日本企業で現地の日本企業や日本人相手に仕事をすることが日常的に多いなどの求人も多くありますので、そのような求人を中心に探せば、マレーシアで仕事を見つけることができるでしょう。

お給料はいくら?

マレーシアでは日本と比べて、1/3~1/2程度の費用で暮らせます。

しかし、人によって住居や食事など生活水準レベルに違いがあるため、もっと高い生活水準を求めたら、実際は1/2くらいの生活費になるかもしれません。

では日本人がマレーシアで働いたら、どのくらいの給料がもらえるのでしょうか?

最低給与は5,000リンギット


マレーシアの内務省で日本人を雇用するにあたり、就労ビザ取得をすることが条件になっていて、最低給与は5,000リンギットと決まっています

1リンギット=26.5円で計算すると13万2,500円程度です。

技術的な専門職や営業などになると、お給料は月1万リンギットを超えてくるかもしれません。日本円で約26万5,000円です。

マレーシア人のお給料事情

マレーシア人のお給料は、新卒者の給料が2,000リンギット(日本円で約5万3,000円)で、40代の管理職が6,000リンギット(日本円で約16万円)です。

マレーシア人は、2,000リンギット程度でもどうにか生活できます

月13万円は高給

日本人であるというだけで、マレーシア人の管理職に近い金額が最低限でももらえることになります。

一人暮らし事情

月最低13万円のお給料をもらう日本人は、マレーシアでどのような生活を送れるかを紹介します。

家賃

単身用で2,000リンギット程度(それ以下もあり)

2,000リンギット程度の住まいは、現地の人が暮らすよりもハイレベルなコンドミニアム(日本のマンション)です。

基本的に、生活に必要な家具やプールとジムがついて、セキュリティーも完備しています。常夏のマレーシアでは毎日プールに入れます。

食費

900リンギット(1食10リンギット×3回×30日)

食事は一人暮らしならば、外食してもかなり安いです。

1食10リンギット程度で済ませられます。

光熱費

・ 電気代 150リンギット

夜間・休日にエアコンを使用してもこの金額です。

・ 水道代 20リンギット

その他

・ 交通費 150リンギット

・ 通信費(携帯代+インターネット代)130リンギット

・ 交際費 400リンギット

合計3,750リンギット(約10万円)

日本人の最低給与の5,000リンギットをもらっていれば、1,250リンギット(約3万円)が手元に残ります

医療保険について

日本のように社会保険料を給料から天引きするようなことがありません。

病気になった時には、会社が指定する病院で診てもらい、かかった費用は会社が負担してくれます。

そして、会社が提携している病院には、基本的に日本語の通じる医師や通訳がいます。

マレーシア人の労働に対する考え方

日本人とかなり違います。彼らは、たとえ仕事を熱心にしている人でも休みをしっかり取って、バランスよく働くことを心がけています

慣れないうちはイライラする


特にマレーシアでは、約束した期日までに仕事を終わらせられない人が多いです。

マレーシア人は日本人のように

仕事の約束は絶対に守る

という考え方をしていません。

できれば守ろう

くらいに考えています。

このような考え方の下で仕事をするため、日本の社会でガッツリと働いてきた人には物足りなく、時にはあまりにのんびりすぎて、彼らが怠け者であるかのように感じるかもしれません。

マレーシアで働く最大のメリット

マレー系6割、中華系3割、インド系1割以下、その他の移民も含む多国籍国家であるため、国際色が豊かな環境で仕事ができるということです。

研修制度がしっかり整えられている現地法人が少ないため、はじめからOJT(研修)で仕事をすることになります。

日本人のつたない英語でも何とか現地の人たちは聞き取ってくれ、しばらくするとコミュニケーションが取れるようなります

はじめはすれ違いも多いでしょうが、仕事をしていくうちに英語力がぐんぐんと身についていくことでしょう。

日本でどんな英会話教室に通うより、何倍も速く英語が身についてきます。

キャリアアップに期待


マレーシアで働くことは大きな財産になります。自分の仕事のキャリアにかなりプラスとなります。

なぜなら、日本のように移民の少ない、単一民族国家では決して味わうことのない、

・ 多種多様な物の考え方
・ 価値観
・ 文化
・ 風習

があることを知り、その違いを互いに理解し共存するということを、実践的に学ぶことができるからです。

これからは日本においても「国際感覚」が求められます

これからは国際色の強い職場環境で、様々な人の価値観を理解しながらフレキシブルに仕事をすることが求められます。

将来、幅広く活躍できるよう「仕事力」、「英語力」、「交渉力」などのキャリアアップに、マレーシアのようなほぼ先進国に近い、親日の国で働くことをおススメします。(執筆者:鈴木 美代子)

《鈴木 美代子》
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鈴木 美代子

鈴木 美代子

1972年生まれ。3年前より家族で常夏のマレーシアに移住。フリーライターとして仕事しながら東南アジアでのビジネス展開を計画中。資産運用歴は5年。10年以上の営業経験と現地での生活を元に様々な記事を執筆。中国系、マレー系マレー人と楽しく海外生活を送っている。趣味は水泳、ラインダンス。特技は、英語とマレー語でたくさんの人とコミュニケーションをとること。 寄稿者にメッセージを送る

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