古くて新しい映画「ショーシャンクの空に」

「ショーシャンクの空に」という映画を思い出しています。

終身刑の非人道を描いた脱獄映画。日本では制度上存在しない終身刑という制度ですが、本当に死ぬまで服役するんじゃないんですね。

もうよぼよぼの老人になってから出所するんです。何もできないのに。

そして、刑務所内では友人がたくさんいたのに、出所後は孤立無援で生きざるを得なくなった元服役囚のおじいさんが、どうしようもできず首を吊ってしまうシーンが衝撃的でした。

公開は1994年と、もう20年以上も前になるんですね。古くて、新しい映画です。

まるで出所後の「粗大ゴミ」、「ぬれ落ち葉」、「わしも族」

これらの言葉が流行したのは、それよりも古い1980年代のことですってね。

私はまだ生まれたばかりですが、こちらも今なお生々しさを失わない言葉です。

1つめの「粗大ごみ」は「退職後に自宅でごろごろしている亭主」、2つめの「ぬれ落ち葉」と3つめの「わしも族」は「退職後に行き場がなく妻の行き先にべっとりとついてくる(離れない)亭主」をあらわしているとか。

まぁ奥さまにしてみたら「亭主元気で留守がいい」、最近では「亭主在宅ストレス症候群」ですもんね。

「夫源病」なんて言葉もあるようです。死活問題なのでしょうか。

夫が家事分担しない熟年夫婦は、離婚率が高い

このところは「フラリーマン」という言葉がはやっていると聞きます。

なんでも、企業の働き方改革のために、夕方早々と職場を「追い出された」サラリーマンたちが、自宅に帰らずにフラフラしているさまを揶揄した言葉だそうです。

自宅に帰らない理由は

「家事育児が億劫」

「家庭に居場所がない」

はたまた「妻が怖い」

なのでしょうか…。まるで終身刑の囚人が出所したみたい。

これが大損だというのが、この記事の主題です。

いや、フラフラしているときに使うはした金が勿体ないという話じゃあありません。(それも勿体ないのは事実ですが)だって死活問題ですもの。

教育学者の舞田敏彦さんが興味深い分析を公開してくれています。

それによると無職の高齢男性の家事分担率が低い都道府県ほど、離婚率が高いということです。

「働かなくて邪魔なだけなら、別れてしまえ」は主婦感覚で言えば当然なのですが、やっぱり人生の先輩方はそういった選択をとっているんですね。

≪画像元:データえっせい

なお海外では、家事分担する夫婦の方が離婚率が高いという国もあるようです

ただキリスト教圏では結婚観がわが国とは異なるなど、各国にはさまざまな事情があります。

ですから、日本国内に限った舞田先生のご指摘は有用だと言えるのではないでしょうか

離婚した男性は早死にする

これは、女性よりも男性にとって死活問題のようです。

社会学者の水無田気流さんが国立社会保障・人口問題研究所調査(少し古い)を元に、配偶関係別の平均余命について見逃せない指摘をしています。

表について簡単に解説します。

30歳時点で離婚した男性は配偶者のいる男性よりも平均して11.55年余命が短い、つまり早死にします。

その差は40歳時点で10.34年、50歳時点で8.76年となっており、そのギャップは女性よりも大きいということですね。

11年ですよ、みなさん。赤ちゃんがランドセルを脱ぐのにかかる期間です。

11年間でもらえたはずの年金額は、なんと2,640万円!

厚生労働省の「厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、平成27年度の月額平均受給額は国民年金で5万5,157円、厚生年金では14万5,305円、合計約20万円とのことです。

時期がいったりきたりですので、あくまでもインパクトをイメージしていただくための計算になります。そのことを断ったうえで、勘定しますよ。

家事分担しなければ離婚する可能性が高まり、離婚すれば11年早く死にます

そしてその分もらえなくなる年金額は…

月額20万円 × 12か月 × 11年間 = 2,640万円

タイトルの数字はこれでした。年金額だけですからね。

健康を害したりして医療費が膨らむことも考えれば、簡単に3,000万円をこえてくるのではないでしょうか。

それでもフラリーマン?

アナタ、それでもフラフラしますか? 

早く帰って、私たちといっしょに家事・育児をしましょうよ。(執筆者:徳田 仁美)