シニアで起業する場合も含めて、起業塾などの起業者向けセミナーでは成功した事例を学ぶケースが多いでしょう。

しかし、成功の裏で数多くの失敗例もある訳です

失敗例は表に出にくい話ではありますが、事実として起きていることも理解しておく必要があります。

【過去の記事はこちら】

シニア起業の難しさと注意点 それでもあなたは起業しますか? (1)

シニア起業の難しさと注意点 それでもあなたは起業しますか? (2)

失敗した時のことも想定する(事業計画)

起業を行う際には、事前にビジネスプランや資金繰りも含めた事業計画を立てるのは必須だと言われています。

ところが、いくら素晴らしいビジネスプランを作成した場合でも、実際に起業をスタートさせてみると、新規アイデアだと思っていても既に参入していたり、思っていたほどニーズがなかったりすることもあるでしょう。

事業計画では、うまくいった場合のことを中心に考えがちですが、それとともにうまくいかなかった時にどうするのか? も事前に考えておきましょう。

もし、無理だと思った場合には何年で撤退するのか? 

最大の損失はいくらまでにしておのか?

なども考えておくとよいでしょう。

うまくいかない、しかしズルズルと続けていくと最悪の場合、退職金も含めた資産の大半が消えてなくなるかもしれません

貧すれば鈍する…マイナスのベクトルに引きずられないこと

周りがなかなか自分のビジネスを認めてくれない、資金的に厳しいとなると精神的に追い込まれていきます

そこが起業の怖いところで、前向きに気持ちを持つことができれば時間がかかっても光は見えてくるでしょうが、逆の場合ではプライドは傷つき、文句や愚痴しか出てきません。

文句や愚痴を言うために起業をスタートさせた訳ではないのですが、いつの間にかそのようになってしまったケースは過去に多々あります。

未経験の分野で起業する時には「かなりの時間」と「苦労」が必要

これまでの経験を生かして起業をする場合でも、ビジネスが軌道に乗るまでに半年~1年かかることも珍しいことではありません

そして、未経験の分野にチャレンジするとなると経験がないために、周りのお客様(クライアント)から見ると、この人に依頼して大丈夫? と思うでしょう。

未経験の分野にチャレンジする場合には、ビジネスが軌道に乗るまでには3年、さらには5年ぐらいの時間が必要になります。

それは、まずは報酬に関係なく経験を積むことから始めることが多いからです。しかし、この経験を積むことがビジネスを軌道に乗せていくには必須です。

例えば、資格を取得して起業する場合、超難関資格であっても資格取得後は経験が必要とされます

そして、経験を既に積んでいる方と勝負しなければなりません

資格さえ取得すれば、その後はバラ色の起業が待っていると思うことは捨てておきましょう。

何でも人に聞こうとする・他人に頼らない

選択肢で失敗したくないという慎重さの場合もあれば、会社員時代の癖なのかもしれませんが、何でも人に聞こうとする方がおられます。

周りの方は最初のうちは丁寧に答えてくれるでしょうが、立て続けに何でも聞こうとすると周りの方はあなたを避けるようになるでしょう。

起業するということは、自立すること何でも自分で考えたり対処したりすることとも言えます

何でも他人に聞いている段階で自立しているとは言えません。

また、細かい部分やビジネスのノウハウに関する部分について教えてくれる人は皆無に近いでしょう。

もし、ビジネスのノウハウを有料で教えるというのであれば、疑ってかかる必要もあるでしょう。

自分でじっくりと調べたり考えたりしてから人に聞くのであれば、ヒントとなる情報は得られる可能性は高いでしょう。

退職者同士が集まって起業するのはうまくいくのか?

元同僚など退職者同士が集まって起業するケースも多くありますが、失敗するパターンが多いようです

その理由は、全員が同じ志を持っている訳ではないからです。

元同僚の本音は「儲かるのであればやってみよう!」、「退職後はやることもないし、やってみてもいいかな?」というケースが多いからです。

口頭では本気で取り組む姿勢を言っていても、いざ起業をしてみると、思ったように動いてくれないなども多いようです。

そのうち、人間関係がギクシャクしてしまい、最悪の場合には空中分解してしまいます。

本当に、全員が同じ志なのか? を確認するために、最低でも、集まる個々のメンバーが具体的にどのような行動を行うつもりなのか? を話し合う必要があるでしょう。

最後に

起業することは今後のセカンドライフをさらに充実させることにもつながるでしょう。

しかし、一方で、会社員時代とは異なるあなたの知らなかった世界があります

この知らなかった世界を理解しようとする気持ちを持つことが、起業の成功への第一歩と言えるでしょう。(執筆者:岡田 佳久)